佐々木大地七段が羽生善治九段を下し、藤井聡太王位への挑戦権獲得 「準備していい将棋を指せるように」 

2023年05月19日 05:00

芸能

佐々木大地七段が羽生善治九段を下し、藤井聡太王位への挑戦権獲得 「準備していい将棋を指せるように」 
<王位戦・挑戦者決定リーグ>羽生九段(左)を破った佐々木七段(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 将棋の第64期王位戦挑戦者決定戦は18日、東京都の将棋会館で行われ、先手の佐々木大地七段(27)が羽生善治九段(52)を下し、藤井聡太王位(20)=王将、竜王、叡王、棋王、棋聖含む6冠=に挑む7番勝負進出を決めた。
 相掛かり戦型を選んだ佐々木は「ちょっとまとめづらく、作戦失敗かなと思いました」と序盤を振り返る。難解な中盤が続いたが、83手目に4筋の桂を捕獲してと金をつくった場面で「良くなったかな」と手応えをつかんだという。最後はタイトル通算99期を誇るレジェンドの反撃を堅実にかわして藤井戦の切符を手にした。
 順位戦ではC級2組を抜けられないが、王位戦とは相性がいい。挑戦者決定リーグは今期で6期連続参加。「毎年リーグ入りして、(挑戦を)目標にしていたので今回挑戦できたのはうれしいです」と挑戦権獲得の喜びを表現した。6月開幕の第94期棋聖戦5番勝負(対藤井棋聖)に続くタイトル挑戦。「(棋聖戦の)1日制とは勝手が違う。いろいろ準備して、いい将棋を指せるように頑張りたい」と抱負を明かした。

 敗れた羽生は今年1~3月の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負以来のタイトル戦出場を逃し「ここまで進めたのはよかったんですが、ちょっと最後は残念でした」と悔しげだった。
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