市川猿之助救急搬送 来年まで予定ぎっしり 重要な役どころに総合演出 影響必至

2023年05月19日 04:50

芸能

市川猿之助救急搬送 来年まで予定ぎっしり 重要な役どころに総合演出 影響必至
明治座の前に掲げられている四代目市川猿之助の歌舞伎公演の垂れ幕(撮影・河野 光希) Photo By スポニチ
 歌舞伎界きっての人気者で集客力もある猿之助。今後の仕事もギッシリ詰まっていた。
 6~8月は、3カ月連続で歌舞伎座に登場。八月納涼歌舞伎は第三部「新・水滸伝」で演出も手がける予定で、同作は9月の京都・南座での「市川猿之助特別公演」でも上演される。10月25~28日には、東京・立川ステージガーデンでの立川立飛歌舞伎特別公演「義経千本桜 忠信篇」に出演。来年2~3月には新橋演舞場でのスーパー歌舞伎2(セカンド)「鬼滅の刃」に市川染五郎、松本幸四郎らとともに出演することが決まっており、総合演出も担当する。

 いずれも重要な役どころに加え演出面で関わっている演目も多く、体調の回復や今後の処遇次第では、大きな影響が出るのは必至の状況だ。歌舞伎関係者からは「出演できなければ代役が必要だが、猿之助さんの代わりを探すのは大変。大わらわになるだろう」と心配の声が上がる。

 また、歌舞伎以外にも映画やドラマにも積極的に出演しており、6月16日には劇場版「緊急取調室 THE FINAL」が公開。配信中のAmazonプライムビデオ「風雲!たけし城」では、第3の城の城主役。こちらは昨年夏に撮影を終えている。こちらは、事件化しなければ大きな影響はないとみられるが、関係者は「もし公開や配信ができない状況になれば、損害賠償を求められる可能性もある」とした。

《明治座、昼は中止、夜は代役・中村隼人》
 この日公演を予定していた明治座も対応に追われた。昼の部は貸し切りの観客向けの公演が行われる予定だったが、急きょ中止に。劇場にはチケットを持って動揺する観客や、約40人ほどの報道陣が集まり騒然としていた。明治座によると昼の部では、猿之助以外の出演者によって公演の一部が上演されたという。

 また夜の部は午後4時頃に猿之助の役を中村隼人(29)が代役を務めて上演することが発表。この日、足立区から足を運んだ60代の女性は「猿之助さんの早替わりを楽しみにしていただけに残念」と肩を落とした。やや空席もあったが、突然任された重責を隼人は全う。“猿之助の代名詞”でもあった宙乗りや早替わりをこなし、終演後には観客がしばらくの間大きな拍手を送った。
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