スポニチOB、音楽プロデューサー 小西良太郎さん通夜に800人 坂本冬美「感謝しかありません」

2023年05月20日 05:10

芸能

スポニチOB、音楽プロデューサー 小西良太郎さん通夜に800人 坂本冬美「感謝しかありません」
小西良太郎さんの祭壇(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 13日に膵(すい)がんのため86歳で死去した、スポニチOBで音楽プロデューサーの小西良太郎(こにし・りょうたろう)さんの通夜が19日、東京都中央区の築地本願寺第二伝道会館で営まれた。芸能関係者ら約800人が参列。五木ひろし(75)、石川さゆり(65)、由紀さおり(74)ら歌手も別れに訪れた。
 涙雨が降る中で営まれた通夜。小西さんが神奈川県三浦郡葉山の自宅から見える相模湾の景色が好きだったこともあり、祭壇はその光景をイメージしてつくられた。著書や写真のほか、晩年俳優として活動した際の舞台の台本なども飾られた。

 五木は「本当に寂しい」としのんだ。2003年、歌謡界の2大巨頭である阿久悠さんが詞、船村徹さんが曲を手がけるアルバムが企画され、歌い手に抜てきされた。「なかなかできないことを、小西さんのお顔の広さで実現できた。大きな財産になりました」と感謝した。

 坂本冬美(56)は、小西さんがプロデュースした「夜桜お七」が代表曲となった。小西さんが歌人の林あまりさんに詞を依頼し、三木たかしさんが曲をつけた。今でこそ誰もが知る名曲だが、坂本は「最初は斬新すぎて、レコード会社も発売するのも危険だと、発売がなくなりそうだった」と明かした。その時に「三木先生が“俺が責任を取るから”とおっしゃって、小西さんも“大丈夫だ”と後押ししてくださった」と語った。

 曲は見事にヒット。「みんなで祝杯をあげました」と懐かしそうに振り返った。「あの曲があったから、私はここまで歌わせていただいてる。感謝しかありません。これからも頑張って歌いますから、見守っててください」と目を潤ませた。

 ◇主な参列者 五木ひろし、堀内孝雄、川中美幸、石川さゆり、坂本冬美、由紀さおり、秋元順子、大月みやこ、田辺靖雄、岩本公水、長山洋子、永井裕子、神野美伽、鳥羽一郎、三田明、松本明子(順不同、敬称略)
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