【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第18話 守るべきもののため 夏目広次、本多忠真…尊き最期
2023年05月21日 17:01
芸能
![【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第18話 守るべきもののため 夏目広次、本多忠真…尊き最期](/entertainment/news/2023/05/20/jpeg/20230521s00041000008000p_view.webp)
先週の第18話は「真・三方ヶ原合戦」。金荼美具足(きんだみぐぞく)の遺体が武田信玄(阿部寛)のもとに届けられると、徳川家康(松本潤)討ち死にの報は全国に広まった。瀬名(有村架純)は動転しつつも、籠城戦への備えを家中に伝え、織田信長(岡田准一)は武田との決戦を覚悟。武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)たちは浜松城に攻め込むが、酒井忠次(大森南朋)の機転により徳川軍は難を逃れる。浜松を後にして西に兵を進めた信玄だが、体の異変に襲われていた…という展開だった。
討ち取られたかに思われた家康。その亡骸は、金荼美具足に身を包んだ夏目広次(甲本雅裕)だった。そして時を戻して明らかになった夏目との過去。家康がいつも夏目の名前を間違える理由は…。
24年前、蒲郡の港。夏目“吉信”は幼き家康を織田にさらわれる失態。しかし、家康の父・松平広忠(飯田基祐)は夏目に改名を促し切腹を免じた。そして、三河一向一揆の際には夏目の謀反の罪を家康が不問に。夏目は「せめて、24年前に果たせなかったお約束を、今、果たさせてくださいませ。今度こそ、殿をお守りいたします」。家康は嗚咽が止まらず「駄目じゃ、吉信、駄目じゃ」と引き留めるが、夏目は「殿が死ななければ、徳川は滅びませぬ。殿が生きてさえおれば、いつか信玄を倒せましょう。殿は、きっと、大丈夫」。幼き家康に掛けた言葉と同じものを最後に伝え、家康の身代わりとなるべく、敵兵に向かっていった。
そして、覚悟の死を選んだもう一人、本多忠真(波岡一喜)。酒びたりの男は最期に甥の忠勝(山田裕貴)に「殿を守れ。おめえの大好きな殿を」と言葉を掛け武田軍が迫る戦場から逃した。そして独りで迫る軍勢に立ち向かって散った。
守るべきもののために、戦地で覚悟の死を選んだ2人の男。尊き最期の散りざまを石井さんが描く。
◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。