渡辺名人 雁木(がんぎ)に誘導し相居飛車の力戦型シリーズに 名人戦第4局始まる 藤井王将挑む

2023年05月21日 12:23

芸能

渡辺名人 雁木(がんぎ)に誘導し相居飛車の力戦型シリーズに 名人戦第4局始まる 藤井王将挑む
名人戦第4局に臨む渡辺明名人(右)と藤井聡太王将(日本将棋連盟提供) Photo By 提供写真
 渡辺明名人(39)が挑戦者に藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖を含む6冠=を迎える第81期名人戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)7番勝負第4局は21日午前9時、福岡県飯塚市の麻生大浦荘で始まり、戦型は後手渡辺の雁木(がんぎ)に進んだ。正午からの昼食休憩までに26手進んだ。持ち時間9時間のうち、藤井が2時間4分、渡辺が41分消費した。7番勝負はここまで藤井の2勝1敗。
 先手藤井が初手で飛先の歩を突き、さらに角道を開けたのに対し、渡辺は角道を開け、さらに4手目でその角道を閉ざした。雁木(がんぎ)、さらには振り飛車両にらみの態勢から12手目、飛先の歩を進め相居飛車を明示した。

 藤井がマンゴープリンにアイスコーヒー、渡辺がモンブランとアイスコーヒーを選んだ午前10時のおやつ。局面は、渡辺が雁木(がんぎ)囲いに整えた。

 第1局から一貫する相居飛車の力戦型シリーズ。渡辺の4勝18敗という対戦成績が示すように、角換わりや相掛かりの最新型では分が悪いが、序盤から前例を離れた読み比べに活路を求め、藤井も応じている。25手目、藤井が3筋の歩を突き出し、初めて駒がぶつかって開戦した。

 昼食は藤井がかしわめし御膳、渡辺がにぎり寿司膳(わさび抜き)。
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