藤井聡太叡王「まさか本当の車両でやるとは」3連覇から一夜、対局開催地の岩手で三陸鉄道の車両運転体験
2023年05月29日 11:27
芸能
「まさか本当の車両でやるとは思っていませんでした。気動車の運転免許を持ってないのにいいのかなと(笑い)」
幼少時から鉄道に興味を持ち、青春18切符でローカル線の旅を満喫したこともある。現在も移動は鉄道が主体で、対局地までは最速コースをあえて避け、地元の名物列車を選択することもあり、「乗り鉄」ぶりはつとに有名だ。自宅では運転のシミュレーションゲームにはまっていることも公言。棋士になっていなければ「電車の運転手になりたかった」とかつては明かしている。この日は夢だった「リアル運転」が実現し、興奮のオーラを全身から漂わせた。
その後は宮古駅ホームで一日駅長を委嘱され、釜石行きの車両に向け「出発進行」の定番ポーズもびしっと決めた。「制服を用意していただいたのですが、ここまで本格的だと思っていなかったのですごくうれしい。緊張していましたが、すごく楽しい経験ができました」と、終始にこやかだった。
藤井叡王が鉄道制服のコスプレに挑んだのは今回が2度目だ。「初体験」は昨年1月11日。静岡県掛川市で行われた第71期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)第1局で渡辺明王将(当時)に先勝した翌12日朝に行われた「勝者の記念写真」で、天竜浜名湖鉄道掛川駅を訪問。制帽、制服を身につけ、笑顔満開でポーズをとった。「(制服を着たのは)初めてです。いつもは見る側なので」と、この時も興奮ぶりを隠せなかった。
「初代コスプレ」の舞台となった天竜浜名湖鉄道と三陸鉄道は19年に交流協定を締結している。この日のイベントは藤井の希望で実現したもの。「天浜」と「三鉄」は不思議な縁でつながれている。