長澤まさみ 「鎌倉殿の13人」ささやきナレは三谷幸喜氏の要望「意味が伝わる演出をしてくれた」

2023年05月31日 18:08

芸能

長澤まさみ 「鎌倉殿の13人」ささやきナレは三谷幸喜氏の要望「意味が伝わる演出をしてくれた」
第60回ギャラクシー賞贈賞式に出席した長澤まさみ(撮影・佐藤萌花) Photo By スポニチ
 女優の長澤まさみ(35)が31日、都内ホテルで、優れた放送に贈られる第60回ギャラクシー賞(放送批評懇談会主催)の贈賞式に出席し、昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のナレーション演出秘話を語った。
 テレビ部門の個人賞を受賞した長澤は昨年、フジテレビ系ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」(関西テレビ制作)に主演。テレビ局の女子アナウンサーとして、出世争いから外れながらも、ジャーナリストとして自身の価値を再確認していく役どころを演じた。

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、ささやくようなナレーションが話題となり、ドラマの成功に大きく貢献。司会のジョン・カビラから「脚本を担当された三谷(幸喜)さんから、どんな演出リクエストがあったんでしょう?」と問われた。

 すると長澤は「ささやき声というのを注文してきたのは三谷さんだったんですけど」と告白した。「三谷さんが作品全体、最初から最後まで見た時に、このナレーションの意味が伝わる演出を一番最初にしてくださったおかげで、私のナレーションが成り立ったと思っています」。惨劇が相次ぐ物語の展開の中、長澤の声がアクセントとなり、余韻を残す効果となった。「私は言われるままにやっただけで、特にすべて三谷さんのおかげだと思っております」と、三谷氏への感謝を口にした。

 また「エルピス」がテレビ部門の大賞も受賞し、長澤まさみは2冠に。大根仁監督もサプライズで登壇し、喜びを分かち合った。ほかの大賞は、ラジオ部門が「RBCiラジオスペシャル ダニーボーイ・齋藤悌子、ジャズと生きる」(琉球放送)、報道活動部門が「ドキュメンタリー素材を平和教材として活用」(広島テレビ)、CM部門が「カロリーメイト 狭い広い世界で篇」(大塚製薬)が、それぞれ受賞した。

 ギャラクシー賞は日本の放送文化の向上のため、優秀な番組や個人、団体をたたえる賞で、1963年に創設され、今年で60周年の節目を迎えた。対象は昨年4月1日~今年3月31日までの作品、個人、団体。

 そのほか、主な受賞は以下の通り(敬称略)。

 【放送批評懇談会60周年記念賞】タモリ

 【志賀信夫賞】岡崎栄

 【フロンティア賞】「FIFAワールドカップカタール2022」生中継(ABEMA TV、テレビ朝日)

 【マイベストTV賞グランプリ】ドラマイズム「美しい彼 シーズン2」(毎日放送)

 【テレビ部門優秀賞】「OTV報道スペシャル 水どぅ宝」(沖縄テレビ)、「報道1930 激震・旧統一教会と日本政治 問われる政治との距離感は」(BS―TBS)、「世界サブカルチャー史 欲望の系譜 シーズン3 日本 逆説の60―90s」(NHK)【同特別賞】「映像の世紀バタフライエフェクト」(NHK)【同個人賞】長澤まさみ

 【ラジオ部門優秀賞】「講談風大河ラジオドラマ 弁慶記」(FM TANABE)、「ドキュメント 荻上チキが見たウクライナ~見過ごされる声に耳を傾けて」(TBSラジオ)、「仲谷一志・下田文代のよなおし堂」(RKB毎日放送)【同DJパーソナリティ賞】安住紳一郎

 【報道活動部門優秀賞】「NEWS6 旧統一教会をめぐる調査報道」(チューリップテレビ)、「精神医療の実態に迫る一連の調査報道」(NHK)

 【CM部門優秀賞】ACジャパン「2022AC全国キャンペーンA 寛容ラップ篇」、サントリーホールディングス「人生には、飲食店がいる。」(メッセージ篇、不思議な場所篇、人と篇)、東海旅客鉄道「会いにいく、が今日を変えていく。」

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