長澤まさみ ギャラクシー賞2冠「エルピス」続編は?壇上で唐突に知らされる

2023年05月31日 18:34

芸能

長澤まさみ ギャラクシー賞2冠「エルピス」続編は?壇上で唐突に知らされる
第60回ギャラクシー賞贈賞式に出席した長澤まさみ(撮影・佐藤萌花) Photo By スポニチ
 女優の長澤まさみ(35)が31日、都内ホテルで、優れた放送に贈られる第60回ギャラクシー賞(放送批評懇談会主催)の贈賞式に出席し、受賞作の続編の有無を壇上で知らされる一幕があった。
 テレビ部門の個人賞を受賞した長澤は昨年、フジテレビ系ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」(関西テレビ制作)に主演。テレビ局の女子アナウンサーとして、出世争いから外れながらも、ジャーナリストとして自身の価値を再確認していく役どころを演じた。またNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも、ささやくようなナレーションが話題になった。

 「エルピス」はテレビ部門の大賞も受賞、長澤は2冠となった。壇上には大根仁監督、佐野亜裕美プロデューサーも上がり、喜びを分かち合った。「この作品をどうにかたくさんの人に伝わるように、いいものに作れるかというのだけをキャスト、スタッフ全員が思いながら作品作りをしていたと思う。みんなが作品のことに一生懸命になっていたように思います」。さらに「そういった時間を育めたのが、私にとっていい経験だったし、この作品を作り上げられた要因なのかと思う」と、収穫を口にした。

 長澤のほか、若手ディレクター役の眞栄田郷敦、報道局記者役の鈴木亮平ら、個性豊かな登場人物も魅力の作品。司会のフリーアナウンサー長野智子からは、「登場人物のその後が気になる。続編への意欲はいかがでしょうか?」と、佐野プロデューサーに質問が飛んだ。

 ところが、佐野プロデューサーは「いや、たぶん1ミリもないと思う」とバッサリ否定。唐突な発表に、隣の長澤も思わず笑っていた。

 佐野プロデューサーは「志が通ずるものは作りたいと思いつつ、私自身は飽きっぽいので。関わった出演者の皆さんも、スタッフの皆さんもも次に進んでるので、今日の喜びを忘れず、また新しいドラマを作っていきたい」と、新たな作品への意欲を口にした。すると、長澤も納得したように、胸の前で小さく拍手していた。

 それでも、司会のジョン・カビラは「“1ミリもない”ということは、ミクロンはあるかもしれません」と、続編実現にわずかな望みを口にしていた。

 ほかの大賞は、ラジオ部門が「RBCiラジオスペシャル ダニーボーイ・齋藤悌子、ジャズと生きる」(琉球放送)、報道活動部門が「ドキュメンタリー素材を平和教材として活用」(広島テレビ)、CM部門が「カロリーメイト 狭い広い世界で篇」(大塚製薬)が、それぞれ受賞した。

 そのほか、主な受賞は以下の通り(敬称略)。

 【放送批評懇談会60周年記念賞】タモリ

 【志賀信夫賞】岡崎栄

 【フロンティア賞】「FIFAワールドカップカタール2022」生中継(ABEMA TV、テレビ朝日)

 【マイベストTV賞グランプリ】ドラマイズム「美しい彼 シーズン2」(毎日放送)

 【テレビ部門優秀賞】「OTV報道スペシャル 水どぅ宝」(沖縄テレビ)、「報道1930 激震・旧統一教会と日本政治 問われる政治との距離感は」(BS―TBS)、「世界サブカルチャー史 欲望の系譜 シーズン3 日本 逆説の60―90s」(NHK)【同特別賞】「映像の世紀バタフライエフェクト」(NHK)【同個人賞】長澤まさみ

 【ラジオ部門優秀賞】「講談風大河ラジオドラマ 弁慶記」(FM TANABE)、「ドキュメント 荻上チキが見たウクライナ~見過ごされる声に耳を傾けて」(TBSラジオ)、「仲谷一志・下田文代のよなおし堂」(RKB毎日放送)【同DJパーソナリティ賞】安住紳一郎

 【報道活動部門優秀賞】「NEWS6 旧統一教会をめぐる調査報道」(チューリップテレビ)、「精神医療の実態に迫る一連の調査報道」(NHK)

 【CM部門優秀賞】ACジャパン「2022AC全国キャンペーンA 寛容ラップ篇」、サントリーホールディングス「人生には、飲食店がいる。」(メッセージ篇、不思議な場所篇、人と篇)、東海旅客鉄道「会いにいく、が今日を変えていく。」
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