北島三郎「バーチャル記念館」オープン ネットでどこからでも展示閲覧可能 芸能人初の試み
2023年06月05日 05:00
芸能
記念館内は360度自由に観賞できる。マウスでの操作や指先でのタッチで館内を巡り、気になる箇所をクリックすれば解説が出てくる。展示品はもちろん、宝船の上でロボットの北島が代表曲「まつり」を歌う人気ゾーンも動画で見ることができる。北島は「よく再現できている」と太鼓判。「季節は移り、月日は流れ、デビュー当時では想像がつかなかった時代になった」と感慨深げだ。
インターネットの利点を生かし、本来の記念館にはなかった北島の愛馬「キタサンブラック」の展示が増設。20年に日本中央競馬会(JRA)で公開された、顕彰馬選定記念の特設VR(仮想現実)展示を見ることができる。サイトの運営について、関係者は「今後もさまざまな企画を計画中。年配のファンの皆さまには、子供や孫とのコミュニケーションツールになってもらえれば」と語った。
この日、新曲「つむじ風」もリリース。自身と重ねた人生の応援歌で、歌手生活61周年を迎えて“生涯現役”を誓った曲だ。いつまでも、演歌の灯をともし続ける。
≪「ファイナルコンサート」ライブビデオも発売≫この日は新曲に加え、昨年12月に東京・明治座で開催された「ファイナルコンサート」のライブビデオも発売される。DVDとBlu―rayの2形態。ライブ本編のほか、北島自ら代表曲への思いを語るインタビューコーナーなど特別映像も収録されている。
≪拡大するバーチャル展示≫近年広がりを見せているバーチャルミュージアム。実際に訪れなくても展示を見て回ることができ、世界中どこからでもアクセスができる。日本国内では野球殿堂博物館や、森美術館の「未来と芸術展」、国立科学博物館、海外ではフランスの「ルーブル美術館」やバチカン市国の「バチカン美術館」などが公開している。