漫画「超人ロック」作者・聖悠紀さんお別れの回にファン500人　会場には原画など展示

　人気漫画「超人ロック」を描き、昨年10月に死去した聖悠紀さん（享年72）のお別れの会が9日、都内で行われた。 　会場には原画などが展示され、祭壇には笑顔の聖さんの写真が飾られた。「超人ロックの日」にちなんで開催。関係者やファン約500人が訪れ、別れを惜しんだ。

　「超人ロック」は67年に同人誌で発表。商業誌に転向し、21年7月まで描いた53年9カ月は、一人の漫画家が描いたストーリー漫画では最長記録。今月5日発売の「月刊コミックフラッパー7月号」では聖さんが残したネームとプロットから、長年アシスタントを務めた佐々倉咲良氏が「憧憬」シリーズを完結させた。担当編集の村沢功氏は「先生が残した物を読者に届けられて一安心」と思いをはせた。

　「少年キング」で連載の79年から親交のある少年画報社取締役社長の戸田利吉郎氏は「当時としては読むのが難しい漫画だった。どこからこの言葉を持ってきたのかと思うくらい勉強していた」としのんだ。