内田裕也さん「ロックの日」に渋谷見参　スクランブル交差点ビジョンに生前最後に出演したCM映像

　2019年3月17日に永眠したロック歌手の内田裕也さん（享年79）が出演した最後のCM映像が「ロックの日」の6月9日、東京・渋谷スクランブル交差点のビジョン5面に映し出された。 　「ないねじは、ない。×ロケンロール！」裕也さんの決めぜりふとともに渋谷の街に躍ったのは、ねじの専門商社サンコーインダストリー株式会社（本社・大阪市）のCMで、18年4月16日から全国に流れた時代劇仕立てのモノクロ映像。宿場の荒くれ者たちを仕込みづえで“ねじ伏せる”裕也さんが5年の時を経てシブヤに見参し、道行く人を驚かせた。

　裕也オフィスの石山ゆかプロデューサーは「昨年から今年にかけて崔洋一監督、鮎川誠さん、ロンドン在住のベーシスト、クマ原田さんが相次いで亡くなり、ロックの日に追悼の意味を込めて何かできないかと考えていたところ、裕也さんをCMキャラクターに起用してくれたサンコーインダストリーの奥山淑英社長から提案がありました」と実現に至る経緯を説明した。

　映像は11日まで、午前9時から午後11時までの毎時0～5分と30～35分の間に流れる。また東急田園都市線渋谷駅の改札前には特大ポスターもお目見えした。