杉山愛氏 全仏失格問題「球威、フォーム考えても…」危険行為判定で持論 加藤の異例Vスピーチにも言及

2023年06月10日 13:19

芸能

杉山愛氏 全仏失格問題「球威、フォーム考えても…」危険行為判定で持論 加藤の異例Vスピーチにも言及
杉山愛監督 Photo By スポニチ
 テニス女子日本代表監督の杉山愛氏(47)が9日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜前8・00)にリモート出演。テニスの「全仏オープン」女子ダブルス3回戦で加藤未唯(28=ザイマックス)組が失格となった問題について見解を示した。
 問題となった試合では、相手コート側に送った加藤の球がボールガールを直撃。危険な行為とみなされて失格になった。加藤自身は強い球を当てたわけではないとの認識で、大会の運営責任者に動画の確認を求めたが「ビデオを見ることはできない。アンラッキーだったね」と突っぱねられたという。

 失格騒動を乗り越え、混合ダブルスでは優勝を果たした加藤について、「メンタルの切り替えは簡単なものではなかったと思う。(混合複の)準々決勝を勝ち切って、優勝まで自分らしく戦い切ったなと思います」と称えた杉山氏。優勝スピーチでは周囲への感謝とともに「賞金とポイントが戻ってくることを願っています」など、大会側へ異例の呼びかけをしたことにも触れ、「あのような場所であのようなスピーチは珍しかったかもしれませんが、大会に働きかけている中でも動き感じられないので、あそこでももう一度アピールしたのかなと」と理解を示した。

 失格の判断に至った背景。杉山氏は「今回は危険行為とみなされた」と語ったが、「打ったボールの球威、フォームを考えてもそれが危険行為、失格につながるまでのものだったのか」と大会側のジャッジを疑問視。一番の問題は最初は警告だったものが「選手の抗議で変わってしまった、失格になってしまった」部分だと指摘した。

 問題の場面でのビデオ判定が行われなかったことでも論議を呼んでいるが、ボールのイン、アウトの判定以外でのビデオ判定はこれまでもなかったと説明。ただ、今回のような事案になった場合には「導入されてもいいのでは」と語った。
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