尾上松也 ターニングポイントとなった27歳で出演した舞台「ここで広がらなかったら全部やめようと」

2023年06月10日 13:45

芸能

尾上松也 ターニングポイントとなった27歳で出演した舞台「ここで広がらなかったら全部やめようと」
歌舞伎俳優の尾上松也 Photo By スポニチ
 歌舞伎俳優の尾上松也(38)が9日放送のTBS「A-Studio+」(金曜後11・00)にゲスト出演。ターニングポイントとなった作品について語った。
 番組MCの落語家・笑福亭鶴瓶と「Kis―My―Ft2」藤ヶ谷太輔は、松也の日本舞踊の師匠である、三代目尾上菊之丞を取材。中学校の頃から菊之丞に踊りの稽古を受けていたという。鶴瓶は「この人のオカンと俺は親友やねん。これで、初めて分かった」と告白。その“オカン”はシス・カンパニーの社長・北村明子氏のことで、北村氏の娘と菊之丞が結婚したと紹介された。

 そんな中、松也は「菊之丞さんにずっと自主公演の振り付けとか監修を、ほとんどの公演でお願いしていて。いろいろなことを菊之丞さんに教えてもらいました」と感謝。松也は27歳の時に蜷川幸雄さん演出の舞台「騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談」(2012年)に出演したが、「20代後半に蜷川さんの演出の舞台に出た時も、北村さんと菊之丞のつながりがあって、菊之丞さんをその舞台に推薦してくださったのもあって、蜷川さんの舞台に出ることができた」と告白。「蜷川さんの舞台からいろいろなオファーというか、お話が来るようになった。そういう意味では、菊之丞さんは大恩人です」と話した。

 まさに「騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談」はターニングポイントとなった作品だといい、「この舞台からですね、いろいろお話がきました。僕もこれが最後だと思っていて、チャンスとして最大のチャンスだなと思っていて。ここで広がらなかったら全部辞めようと思っていたんで。歌舞伎とかも全部辞めて…」とラストチャンスだと臨んだ舞台だったと明かした。

 「歌舞伎が嫌いになってやめようと思ったことはないんですけど、30歳までにはと決めていた」とも告白。「30歳以降も何もなく、歌舞伎を続けさせていただくことはできるかもしれないけど、何もなくそこにすがって生きているような感じはちょっと嫌だった。お父さんがやっていたものを僕も好きになってやらせてもらっているわけですから、お父さんを超える何かがないと、それに甘んじているのは嫌だなと思っていたので、30歳できっかり辞めようと思っていたところに『ボクの四谷怪談』だった。(作品をきっかけに)広がったんです」と振り返った。

 「いろいろな関係者が蜷川さんの舞台ですから、見に来て。すぐいろいろなオファーが来るようになりました。ミュージカルもそこからです。そこから『ロミオとジュリエット』につながって、『エリザベート』につながって。ミュージカル界とのつながりも『ボクの四谷怪談』から。多くの方に知ってもらって、来てもらうきっかけを作るっていうのは大事なことだと思いますね」と語った。

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