大阪市出身の三島有紀子監督(54)が10日、生まれ故郷に近い同市内の映画館で、初めて手がけたドキュメンタリー映画「東京組曲2020」の舞台あいさつを行った。
コロナ禍で活動が停止した役者たちの一変した日常をとらえた話題作で、20人の役者が自分自身で撮影した映像を三島監督が組み上げた。客席に手作りの横断幕が上がると、三島監督は「アイドルでもないのに…」と恐縮して笑わせながら「こんな思い出したくもないコロナの映画かもしれませんが、暗闇に放り込まれた気持ちになった時に、どこからか泣き声き声が聞こえてきて…。皆つらいんだなと。この気持ちをなんとか記録したかった」と訴え拍手を浴びた。