【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第21話 信長の野望に翻弄された、心優しき強右衛門と亀姫
2023年06月11日 17:01
芸能
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先週の第21話は「長篠を救え!」。武田に包囲された奥三河の長篠城。城主・奥平信昌(白洲迅)はピンチを伝えるため、家臣・鳥居強右衛門(岡崎体育)を岡崎へ。強右衛門の手紙を受け取った徳川家康(松本潤)が織田に援護を求めると、織田信長(岡田准一)は2万を超える軍勢を率いて岡崎に現れる。天下一統に突き進む信長は、参戦の交換条件として家康に驚くべき無理難題を押しつける…という展開。鳥居強右衛門が磔にされた姿を描いたとされる有名な旗指物「落合左平次道次背旗(おちあいさへいじみちつぐせばた)」や絵図「鳥居勝商磔殺之図(とりいかつあきたくさつのず)」。今作は逸話に沿って凄まじい散り際が描かれた。
「走れ 走れ 強右衛門~」。自身のオリジナルテーマソングを口ずさみ、汚い大きな手で真ん丸と大きな握り飯を頬張り、決して綺麗とはいえない毛皮を身に纏ったヒーロー。気が小さいながら勇気を振り絞り主君を守るために川を潜り、ボロボロになりながらも走る強右衛門。そして秘密裏に信昌との結婚が決まっていた亀姫(當真あみ)は、義姉で信長の娘・五徳(久保史緒里)から「物凄~い山の中。獣しかおりませぬ。あの者(強右衛門)を見たでしょう?みんな、毛むくじゃらよ」と、嫁ぐ予定の地である長篠を意地悪く説明されても、強右衛門の汚いが分厚くて温かい手を握るなど優しく接し続けた。
初めて月代(さかやき)姿を披露し、さらに“圧”が増した信長。心優しき強右衛門と亀姫の訴えと悲しすぎる別れ。長篠城を取り巻いた、心揺さぶられる人間模様を石井さんが描く。
◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。