「どうする家康」今年は武田勝利?勝頼“魂の演説”ネット沸くも…鉄砲に“神業夢散”眞栄田郷敦「グッと」
2023年06月11日 20:45
芸能
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「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。
第22話は「設楽原の戦い」。織田・徳川連合軍は、長篠城の西・設楽原(したらがはら)で武田軍と対峙。しかし、織田信長(岡田准一)は馬防柵を作るばかり。動こうとしない。しびれを切らした徳川家康(松本潤)は、わずかな手勢で武田の背後から夜襲をかける危険な賭けに出る。策は功を奏し、武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)は攻めかかってくるが、信長はその瞬間を待っていた。3000丁の鉄砲が火を噴く!…という展開。
酒井忠次(左衛門尉)(大森南朋)率いる部隊が、武田軍の鳶ヶ巣山(とびがすやま)砦を背後から奇襲。長篠城を救った。信長は「並の将であれば引くであろう。もし引かねば、勝頼はとんでもない愚か者か、あるいは…」と語ったが、退路を断たれた勝頼の決断は――。
勝頼「父が好きな空の色じゃ。我が父なら、どうすると思う」
穴山信君(田辺誠一)「間違いなく、引くことと存じまする」
山県昌景(橋本さとし)「信玄公は、十分な勝ち目なき戦は決してなさいませんでした」
勝頼「その通りじゃ。だから武田信玄は天下を獲れなかった。手堅い勝利を100重ねようが、1の神業には及ばぬ」
「間もなく逃げ道がふさがれる。正面の敵は3万。待ち構える鉄砲組は1000を超える。ただちに引くのが上策である。だが、引いてしまってよいのか。目の前に、信長と家康が首を並べておる。このような舞台はもう二度とないぞ。命長らえたい者は止めはせん。逃げるがよい。だが、戦場に死して名を残したい者には、今日よりふさわしき日はない。あれ(虹)を見よ。吉兆なり!我が父が申しておる。武田信玄を、超えてみせよと!我が最強の兵どもよ、信長と家康の首を獲ってみせよ。おまえたちの骨は、このわしが拾ってやる!」
赤備えの兵たちは雄叫び。昌景が先陣を切った。
しかし、織田軍の鉄砲隊に蹴散らされ、戦国最強の武田軍も惨敗。猛将・昌景も散った。
武田軍が勝利しそうなほどの勝頼の名演説。SNS上には「今年の武田、負ける気配ないぞ?これ、勝つぞ?」「勝頼公の名演説」「カリスマ性MAXの武田勝頼公!」「こんなに勝頼をカッコよく描いた大河が、いまだかつてあったかな」「武田勝頼の声に惹き込まれる。声がいい」「勝頼様の演説からの疾走する騎馬隊、最強すぎね?」「父親への憧れと競争心が、ここに来て勝頼の判断を狂わせてしまったなぁ」「優れているからこそ滅びる勝頼。この解釈、好きだわ」などの声が相次いだ。
大河初出演&時代劇初挑戦ながら、勝頼役を好演中の俳優・眞栄田郷敦が同局を通じてコメント。「古沢さんは数々の名台詞を書かれている印象がありますが、今作は特定の“この台詞がいい”というよりは、台詞の連なりというか、リズムがとても心地よくて。自分が演じていても自然と気持ちが入っていく感覚が何度もありました。中でも、第22回で長篠の戦いの前に自分の軍に対してスピーチをするシーンは特に演じていて気持ちも乗りましたし、グッとくるものがあり、心に残っています」と振り返った。