主催者制止も自ら歩み寄り…鶴瓶　スポニチだけに打ち明けた上岡龍太郎さんの言葉「あんたテレビ出過ぎ」

　落語家の笑福亭鶴瓶（71）が先月19日に亡くなった盟友の上岡龍太郎さん（享年81）への思いを語った。12日、東京・国立競技場で行われた伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」のイベントに出席。「楽しい思い出ばかり」と少し寂しそうに振り返った。 　鶴瓶が25年間CMキャラクターを務めている同商品がこのほど、世界で最も販売されている麦茶ブランドとしてギネス世界記録に認定。これを記念し、同所で自身の顔写真が入った巨大気球が打ち上げられた。鶴瓶は「両親が生きてたら、喜んでくれただろうな」と感慨に浸った。

　会見では「もしこの気球を上岡さんが見たら、なんて言うと思いますか」と質問されると、主催者側が「関係のない質問は…」と制止するのを横目に、鶴瓶は「ごめんね、後で耳元で言うわ」と笑顔。実際、会見終了後に記者に歩み寄り、思い出を耳打ちした。

　引退後に上岡さんから電話があって「あんたテレビ出過ぎ。（鶴瓶を）嫌なやつも出てくるでしょ」と、鶴瓶の出演機会が増えてきたことを冗談交じりに称えられたという。「そんな軽口も楽しかった」と懐かしそうに振り返った。上岡さんと共演した日本テレビ系「鶴瓶上岡パペポTV」で全国区の人気者となった。記者に耳打ちしてまで伝えようとする姿勢に上岡さんへの愛を感じさせた。　（小田切　葉月）