尾上松也 影響受けた先輩歌舞伎俳優 「歌舞伎以外にトライした」ワケ

2023年06月14日 15:58

芸能

尾上松也 影響受けた先輩歌舞伎俳優 「歌舞伎以外にトライした」ワケ
尾上松也 Photo By スポニチ
 歌舞伎俳優の尾上松也(38)が13日放送のテレビ朝日「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」(火曜後11・45)にゲスト出演。ドラマなど歌舞伎以外の作品に出演する真意を明かした。
 1985年、六代目・尾上松助の長男として誕生。5歳で二代目・尾上松也として歌舞伎の初舞台を踏んだ。天才子役と呼ばれ、将来を嘱望されていたが、高校卒業後、20歳の時に父・松助が死去。大黒柱を失い、20歳の若さで一門を背負うことになった。後ろ盾がない中、歌舞伎で役を得るために自主公演を開催したが、しばらくはなかなか客席が埋まらない状況に苦悩した。

 「歌舞伎なんて全部埋まってるイメージだった」というスタジオの声に、「いやいや、そんなことないんですよ。無名も無名なんで、一般の売りなんて全然なくて。父の代からの応援してくださってるお客様と僕の友達、家族。客席中全員顔知ってるんです。悔しい反面、そんな状態でも見に来てくださっているありがたさもあって。励みになったし、この人たちのために頑張ろうと思った」と吐露。これにはMCの「サンドウィッチマン」富沢たけしも「我々とそんなに変わらないですね。チケットを1枚ずつ売って…」と共感した。

 今や大河ドラマを始め、多くの映像作品に出演しているが、それも歌舞伎の役を勝ち取るための手段だという。「歌舞伎だけでいくと、父がいないとか家柄がないっていうことで差が出てきちゃう。どうしても先が見えない。わかりきっちゃってるんです。攻めるためには、リスクを背負ってでもオーディション受けて、ドラマのワンシーンでも出ないと前に進まない状況だったんですよね」。

 そう考えるようになったのは歌舞伎俳優の先輩である中村獅童の影響が大きく「獅童さんもお父様がいなくてなかなか役がつかない時に映画『ピンポン』でブレークされて。そこからメディアでバーっと出るようになって。気づいたら歌舞伎座で主演張るようになってたんですよね。そういう先輩を見てきたので、僕の近道はこれしかないと思って歌舞伎以外にトライしたんです」と語った。

 スタジオからは「歌舞伎で活躍されてる方がドラマに出てくださいって言われてるのかと思ったら逆だったんだ」と意外に思う声が挙がった。
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