“スシローペロペロ”動画を拡散した人は罪に問える?北村弁護士が解説「まともな判断力があれば」

　弁護士・北村晴男氏（67）が20日に公式YouTubeチャンネルを更新。大手回転寿司チェーン「スシロー」の岐阜市内の店舗で、客の少年が卓上のしょう油差しの注ぎ口をなめる動画が拡散した問題で、スシローを運営する「あきんどスシロー」（大阪府吹田市）が、岐阜県の少年に対し約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した件について語った。 　前回の動画では「“反省しているんだから、少年に対して損害賠償請求を要求するのはいかがなものか…”とおっしゃる方もおられるようですけど、自分のやった行為が社会にどんな損害を与えるのか、ということを明確に知ってもらう。加害者少年だけに知ってもらうのではなく、日本全体にいるイタズラ予備軍・犯罪予備軍、すべての少年少女に知ってもらう必要がある」と、擁護派の声を一蹴していた北村氏。

　また、スタッフから「動画を拡散した人は罪にならないんですか?」と問われると、「それは難しい問題ですが“これを拡散すればスシローが困る”っていうのは、まともな判断力があれば分かると。分かっててやって、それは違法だという議論の余地はあると思うけど、一応可能かなとは思います」と答えていた。

　「理屈上は拡散した人を特定して、しらみつぶしで損害賠償請求することも出来ないわけではないと思います。ただ拡散したのが12歳の少年だったり、そういう判断能力があるかと言われれば、ないかもしれない。そこで相手を大人だけにしぼって、損害賠償請求をすることも考えられないわけではないと思います」と解説していた。