藤井王将 王座戦準々決勝の村田六段戦始まる!先手村田が村田システム採用、攻撃的布陣を敷く

2023年06月20日 12:32

芸能

藤井王将 王座戦準々決勝の村田六段戦始まる!先手村田が村田システム採用、攻撃的布陣を敷く
藤井聡太王将との王座戦挑戦者決定トーナメントの準々決勝に臨んだ村田顕弘六段 Photo By スポニチ
 将棋の藤井聡太王将(20)=名人、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=が20日、関西将棋会館で、第71期王座戦挑戦者決定トーナメント準々決勝の村田顯弘六段(36)との対局に臨んだ。午前10時にスタート。振り駒の結果、先手が村田となり、戦型は村田システムへ進んだ。勝者は4強に進出する。
 藤井にとっては史上初の全8冠独占へ最後の1冠となる王座戦。5日の棋聖戦第1局に先勝した藤井は棋聖位を防衛し、7月に開幕する王位戦も制すれば、今秋の王座戦で全8冠独占に挑戦する。

 戦前、村田は自身が考案した村田システムでの対局を宣言した。過去3戦3敗。最後の対局は19年の名人戦C級1組順位戦で、相掛かりの将棋を118手で敗れた。以来4年。その間に編み出した村田システムの採用を公言するのは、相手が藤井だからだ。「最強の相手で、オリジナル戦法の真価を問いたい」。その要点を「角道は開けない。先手なら▲5六歩として(中央から)主に右銀を繰り出していく」とする。

 この日、村田は右銀を5筋からではなく3筋から活用し、浮き飛車に構えた。将棋の初手は飛先の歩を突くか角道を開けるかのほぼ2択。その角道を35手目まで開けず、正午からの昼食休憩までに37手進んだ局面は村田が右銀を5段目まで進出させる、攻撃的な布陣を敷いた。

 「(右銀を5筋からではなく3筋から使ったため)純粋に村田システムなのかは分かりませんが、練習将棋などで経験値の多い形なのかも知れない。藤井王将にとって経験値が低く、こちらに経験値のある将棋に持ち込めばペースを握れると考えるのは自然」。同会館棋士室を訪れた井田明宏四段(26)は村田の思惑をそう推測した。

 昼食メニューは藤井がバターライス(イレブン)、村田はとろろざるそば(やまがそば)。対局は12時40分に再開される。

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