藤井棋聖　第2局に備え洲本市入り「よりよい内容に」　昨年の淡路島では史上初の同日トリプルヘッダー　

　藤井聡太棋聖（20）＝王将、名人、竜王、王位、叡王、棋王含む7冠＝は22日、先勝して臨むきょう23日の第94期棋聖戦5番勝負第2局に備え、兵庫県洲本市の対局会場「ホテルニューアワジ」に到着した。その後、挑戦者の佐々木大地七段（28）と前夜祭に臨み、「対局室からの海の眺めが素晴らしく、落ち着いて対局に集中できる。第1局で見つかった反省点を踏まえ、第2局はよりよい内容にしたい」と意気込みを語った。一方の佐々木は「明日は先手番と言うことで、持ち味を生かして熱戦にしたい」と巻き返しを誓った。 　藤井は同ホテルでの対局が3年連続3度目。過去2度はいずれも熱戦になった。

　渡辺明九段（39）を挑戦者に迎えた一昨年は藤井にとってタイトル戦2番目の長手数171手での勝利。永瀬拓矢王座（30）との昨年は千日手2度の末、史上初めて同日指し直しのトリプルヘッダーで敗れた。明石海峡大橋という世界最長の吊り橋で本州と結ばれた淡路島を舞台に、今年も長～い対局になるのか注目される。