佐々木大地七段が藤井聡太棋聖に111手で勝利「最後は拾った形」タイトル戦初勝利で1勝1敗のタイに

2023年06月23日 19:21

芸能

佐々木大地七段が藤井聡太棋聖に111手で勝利「最後は拾った形」タイトル戦初勝利で1勝1敗のタイに
棋聖戦第2局に臨む佐々木大地七段(日本将棋連盟提供) Photo By 提供写真
 藤井聡太棋聖(20)=王将、名人、竜王、王位、叡王、棋王含む7冠に佐々木大地七段(28)が挑む第94期棋聖戦5番勝負第2局が23日、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で対局が行われ、佐々木七段が111手で勝利し1勝1敗のタイとした。
 相掛かりの熱戦で、佐々木七段が緊迫した終盤の競り合いを制した。終盤の1分将棋でも形勢が見えない中、「最後は拾った形かな、と。ストレート(負け)を回避できて良かった。次につながったのは良かった」と難解な終盤の末にタイトル戦初勝利をつかみ、安どの表情を見せた。

 終局後は肩を落としていた藤井棋聖は第3局に向けて「終盤の競り合いに持ち込めるよう頑張りたい」と淡々と語った。

 藤井棋聖の先勝で迎え、戦型は先手・佐々木七段の相掛かり。相掛かりは佐々木の得意戦型。負ければ後がない2敗目となるため、勝率上若干、有利な先手番でキープの姿勢をにじませた。初手から指し手が進み、正午からの昼食休憩までに38手進んだ。戦局は角交換を経て、お互いに駒台へ角を置いた。飛先の歩を交換した藤井棋聖は7段目の佐々木陣に歩を打ち込み、攻めの拠点を築いた。

 中盤戦は藤井棋聖の猛攻を冷静に受けた佐々木七段優勢に進んだ。しかし、藤井棋聖は残り時間4分を切った場面で形勢逆転。その後も形勢不明のねじり合いとなり、最後は佐々木七段が見事に押し返し、藤井棋聖が静かに投了した。

 第3局は7月3日(月)に静岡県沼津市の「沼津御用邸」で行われる。

 午前のおやつは藤井が淡路島ブルーベリータルトとアイスコーヒー、佐々木は淡路島ブルーベリーコンポートとライチのムース、ホットコーヒー。昼食メニューは藤井棋聖が淡路牛と淡路野菜のステーキ丼と淡路島ぬーどるブイヤベース風スープ仕立てを双方ハーフサイズで、佐々木七段は淡路島牛丼だった。

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