「らんまん」松坂慶子 厳格タキさんは自身と“真逆”怒るシーン後は「ヘトヘト 真っすぐ歩けないくらい」

2023年06月26日 08:15

芸能

「らんまん」松坂慶子 厳格タキさんは自身と“真逆”怒るシーン後は「ヘトヘト 真っすぐ歩けないくらい」
連続テレビ小説「らんまん」第1話。「こしき倒し」の日を迎えるタキ(松坂慶子)(C)NHK Photo By 提供写真
 俳優の神木隆之介(30)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は26日、前半のクライマックスとなる第13週「ヤマザクラ」(6月26~30日)に突入した。女優の松坂慶子(70)が主人公の祖母・槙野タキ役で圧倒的な存在感。前週第12週は病状が芳しくない中、最愛の孫の“植物学への夢”と結婚を後押しした。2018年度後期「まんぷく」以来4年半ぶりの朝ドラ出演となった松坂が撮影を振り返った。
 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算108作目。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルに、江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描く。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は07年度前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となる。男性主人公は20年度前期「エール」(窪田正孝)以来3年ぶり。

 松坂演じる槙野タキは万太郎(神木隆之介)の祖母。夫と一人息子に先立たれたため、酒蔵「峰屋」を女手一つで切り盛りしてきた。曲がったことが許せない正しく強い女性。跡取りの万太郎を時に厳しく、愛情深く見守ってきた。

 4年半ぶりの朝ドラ出演に、松坂は「ドラマの舞台の高知は日照時間も長くておおらかな土地柄だと思ったので、厳しい中にも高知の人の“はちきん(男勝りの女性)”らしい明るさ、勝負強くて快活で気のいい性格で負けん気が強い、ちゃきちゃきの女将という感じでスタートできればと思いました」と同局を通じてコメント。

 タキの人物像については「タキさんの時代はコロリ(コレラ)が襲った直後の時代でしたが、この3年間はコロナで大変だったので、現代との合わせ鏡的なところもありますね。タキさんは家を支えていかないといけないという男勝りな勝ち気な厳しいところと、情のあるところがあるけれど、両方がウソではなくて両立して拮抗して、そういうふうになるといいと思いました」と解釈。「どんなに厳しいことを言っても、愛情に紐づいていることで、何としても家を守るという、そういう役柄だとうかがいました」と振り返った。

 自身は、昨年10~11月に放送された土曜ドラマ「一橋桐子の犯罪日記」でコミカルに好演した“ほんわかキャラ”の主人公・一橋桐子の方が「どちらかというと、近いと思うんです(笑)。今回は自分とは全く違う役柄を演じなければいけなくて、厳しく怒るシーンの撮影の日なんか、帰っても真っすぐ歩けないくらいヘトヘトになっていましたね」と打ち明け「家族や子どもに先立たれて、そして、また自分も大事な人を残して逝くという経験は自分にはないんだけれども、自然と切なさが分かって無理なく演じられたのが不思議でした。やはり脚本の力や演出家のアドバイスのおかげですね」と感謝した。

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