中村逸郎教授 ワグネルの反乱に「ロシア軍自体かなり弱体化。南部軍司令部守る戦力がなかった」

2023年06月26日 09:54

芸能

中村逸郎教授 ワグネルの反乱に「ロシア軍自体かなり弱体化。南部軍司令部守る戦力がなかった」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 ロシア政治を専門とする筑波大・中村逸郎名誉教授が26日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアの民間軍事会社ワグネルによる武装反乱について言及した。
 ワグネルの創設者プリゴジン氏は24日、首都モスクワへの進軍停止を表明。同氏は今後、隣国ベラルーシに出国し、事実上の亡命とみられる。懸念されていたワグネル部隊とロシア軍の衝突は回避されることになった。ロイター通信によると、ワグネル部隊は制圧していたロシア南部ロストフ州にある南部軍管区司令部から撤収した。これに先立ちベラルーシ大統領府は、ルカシェンコ大統領がロシアのプーチン大統領との電話会談を受けてプリゴジン氏と協議し、ワグネルが進軍をやめ、緊張緩和の措置を講じることで合意したと発表。事態打開のために仲介役を担ったと強調した。ロシアのプーチン大統領は一時「武装反乱だ」と非難し、鎮圧すると表明。これに対し、プリゴジン氏は「大統領は大きな間違いを犯した」と投降を拒んでいた。

 中村教授は「ワグネルの進軍に対してロシア軍はほぼ無抵抗だった」とし「ロストフ州から北に上がっていったんですが、このロストフ州にロシア軍の南部軍管区の司令部があるんです。そこに武器がいっぱいあるんですが、そこに押し入って兵器を調達して北に上がっていった。こういったことからもロシア軍自体かなり弱体化しているといえる。プリゴジンがそこに押し入ってもロシア軍は守らなかった。(守る)戦力がなかったということ」と自身の見解を述べた。
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