橋下徹氏 ワグネルの武装反乱「13時間以内で政治的に解決…プーチン政権の政治がまだ機能」

2023年06月26日 10:30

芸能

橋下徹氏 ワグネルの武装反乱「13時間以内で政治的に解決…プーチン政権の政治がまだ機能」
橋下徹氏 Photo By スポニチ
 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が26日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアの民間軍事会社ワグネルによる武装反乱について言及した。
 ワグネルの創設者プリゴジン氏は24日、首都モスクワへの進軍停止を表明。同氏は今後、隣国ベラルーシに出国し、事実上の亡命とみられる。懸念されていたワグネル部隊とロシア軍の衝突は回避されることになった。ロイター通信によると、ワグネル部隊は制圧していたロシア南部ロストフ州にある南部軍管区司令部から撤収した。これに先立ちベラルーシ大統領府は、ルカシェンコ大統領がロシアのプーチン大統領との電話会談を受けてプリゴジン氏と協議し、ワグネルが進軍をやめ、緊張緩和の措置を講じることで合意したと発表。事態打開のために仲介役を担ったと強調した。ロシアのプーチン大統領は一時「武装反乱だ」と非難し、鎮圧すると表明。これに対し、プリゴジン氏は「大統領は大きな間違いを犯した」と投降を拒んでいた。

 橋下氏は「政治的な権力闘争ということは、日本でもこういうことはあるわけです。ただ日本での権力闘争とロシアの権力闘争の違いは武力を使うかどうかで、日本は多数派工作で、自民党総裁選でも野党でも引きずり下ろし、追放がしょっちゅうある」と指摘。「その一環として考えると、翌日の新聞の見出しなんかはプーチン政権の威信が傷ついたというのが躍っていたんですが、裏を返せば24時間以内、厳密にいえば13時間以内で反乱を政治的に解決したということはプーチン政権の政治がまだ機能していると僕は見ます」と自身の見解を語った。

 そして、「内乱が生じてロシアのウクライナに対する継戦能力、侵略戦争の能力が内乱によって落ちるんじゃないかという一種の西側諸国からの期待みたいなものがあった中、この短時間で政治的にプリゴジンを追放して、なんとかまとめたということはある種、政治が機能した」と強調し、「しかも民兵組織でプリゴジンだけがプーチン政権に反抗していたんですけど、追放したので今、民兵組織がロシア軍の中に入ってきている。そういう面では威信を傷つけたという面もあるのかも分かりませんけれども、政治が機能してたってこともいえるのではないですか」と述べた。
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