中村逸郎教授 プーチン政権の今後に「1番懸念されるのは戦術核。もう1つはザポリージャ原発」

2023年06月26日 10:39

芸能

中村逸郎教授 プーチン政権の今後に「1番懸念されるのは戦術核。もう1つはザポリージャ原発」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 ロシア政治を専門とする筑波大・中村逸郎名誉教授が26日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアの民間軍事会社ワグネルによる武装反乱について言及した。
 ワグネルの創設者プリゴジン氏は24日、首都モスクワへの進軍停止を表明。同氏は今後、隣国ベラルーシに出国し、事実上の亡命とみられる。懸念されていたワグネル部隊とロシア軍の衝突は回避されることになった。ロイター通信によると、ワグネル部隊は制圧していたロシア南部ロストフ州にある南部軍管区司令部から撤収した。これに先立ちベラルーシ大統領府は、ルカシェンコ大統領がロシアのプーチン大統領との電話会談を受けてプリゴジン氏と協議し、ワグネルが進軍をやめ、緊張緩和の措置を講じることで合意したと発表。事態打開のために仲介役を担ったと強調した。ロシアのプーチン大統領は一時「武装反乱だ」と非難し、鎮圧すると表明。これに対し、プリゴジン氏は「大統領は大きな間違いを犯した」と投降を拒んでいた。

 MCの谷原章介が「劇薬のような今回のプリゴジンの反乱は抑えたとして、でもだいぶロシア軍の弱体化が見えてきました。ウクライナへの侵攻は膠着(こうちゃく)状態にありますけれどもプーチン大統領、より強い手段、核とかってあったりするんですか?」と聞くと、中村教授は「(ロシア首脳の中で)蚊帳の外に置かれて追い込まれているプーチン大統領、1番懸念されるのは戦術核。今どこにいるかよく分からないんですけれども、撃ってくる可能性がある。もう1つはザポリージャ原発ですね。今、ロシア軍が制圧していますけれども、この前のダムの決壊で冷却水が取れない非常に危険な状態になっているので、ここが今度は政治的に使われるか。このあたりに注目していかないといけないと思います」と自身の見解を述べた。
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