橋下徹氏 神戸6歳男児遺棄事件で私見 「ちょっとでも児童虐待の疑いがある時には一時保護を」

2023年06月26日 11:50

芸能

橋下徹氏 神戸6歳男児遺棄事件で私見 「ちょっとでも児童虐待の疑いがある時には一時保護を」
橋下徹氏 Photo By スポニチ
 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が26日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。神戸市西区の草むらで男児(6)=同区=の遺体が見つかり、男児の祖母(57)に対する監禁や傷害の疑いで家族4人が逮捕された事件について言及した。
 この事件で逮捕された男児の母親(34)は「息子をスーツケースに入れて(逮捕された)きょうだい4人で運んで遺棄した」と供述。男児が死亡したとみられる19日夕、近所の防犯カメラにスーツケースを運ぶ成人4人の姿が写っていたことも判明している。カメラの人物は逮捕された4人の可能性があり、兵庫県警は死亡当日に遺棄した疑いがあるとみて経緯を調べている。

 橋下氏は「残念な結果となった事件です。児童虐待が疑われる事件の時には後になってから、もっと早く一時保護できなかったかという議論が必ず出てきます。実際に今回も母親の容疑者から育児の相談の連絡が児童相談所にあったとか、保育園に登園する時にあざがあったとか、いろんな事実が報道で出ています」とコメント。その上で「ではなんでそこで一時保護をしなかったんだ、児童相談所は何をやっていたんだという声が必ず出てくるんですが、僕も知事、市長時代にできる限り一時保護してくれっていう指示を出したんですけども、現場の職員も一生懸命やっているんですよ。一時保護を積極的にやりすぎると必ず親御さんからクレームが来るんですよね。現場は凄い悩んでいます」とした。

 「法律が改正されて、今度、一時保護をする時には裁判所が関与することになりましたので、ある意味、裁判所とのダブルチェックというものがあるので、これまで以上にちょっとの疑いがある時には一時保護をする。親御さんには申し訳ないけれど、1回、親御さんと子供を引きはがすということで社会は合意をするしか子供の命は救えないと思います」と考えを述べた。

 今回の事件では、過去に虐待の疑いがあるとの情報が寄せられ、いったんは母親も保護してほしいと要望したが、市は保護を見送っていた。
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