市川猿之助容疑者逮捕 どうなる「猿之助」の名跡 「澤瀉屋の中で大きくなった名前…」

2023年06月27日 15:31

芸能

市川猿之助容疑者逮捕 どうなる「猿之助」の名跡 「澤瀉屋の中で大きくなった名前…」
市川猿之助容疑者を乗せていると見られる車両が目黒署に入る(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 歌舞伎俳優・市川猿之助(本名、喜熨斗孝彦=きのし・たかひこ)容疑者(47)が27日、母親の自殺を手助けしたとして、警視庁に自殺ほう助容疑で逮捕された。警視庁によると、取り調べに「両親が自殺する手助けをしたことに間違いない。私も両親の後を追って自殺するつもりでいた」と供述し、容疑を認めているという。
 猿之助容疑者は今年5月18日、自宅の半地下で意識がもうろうとした状態で倒れているのが発見され、2階のリビングで仰向けで倒れていた歌舞伎俳優で父の市川段四郎さん(76)と母の喜熨斗(きのし)延子さん(75)はいずれも死亡が確認された。
猿之助が今後、歌舞伎役者から引退するとなった場合「市川猿之助」の名前はどうなるのだろうか。

 歌舞伎関係者は「市川猿之助は、澤瀉屋の中で大きくなっていった名前。襲名するときに、かつて名乗っていや役者の子孫に相談しなければいけないということはない。親族、一門で決めて、継いで問題ない」と指摘。「香川さんが襲名した市川中車は團十郎の市川宗家とも縁が深い大きな名前なので、中車が猿之助を襲名するとは考えにくい。十何年後かに、経験を積んで成長した團子が継ぐだろう」と話した。
 猿之助は初代から130年以上も途切れることなく、四代目まで名乗られた名前だが「何十年も誰も名乗らずに、その後復活することは珍しくない」という。大名跡の中村勘三郎、坂田藤十郎などがこのケースに当たる。

 松竹の意向が影響するのかも気になるところだが「歌舞伎俳優の名前は松竹のものではなく、あくまでもその家、一門のもの。襲名するかどうかを決めて、松竹と話し合うのが通常の流れ」とした。

 猿之助容疑者は襲名することを発表した2011年、「猿之助という名前は僕の中では神様に等しいような憧れの名前」と話していた。
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