古舘伊知郎 歌舞伎界の世襲に私見「生え抜き、世襲じゃなくて」 團子への期待「これはこれで酷」

2023年06月28日 16:59

芸能

古舘伊知郎 歌舞伎界の世襲に私見「生え抜き、世襲じゃなくて」 團子への期待「これはこれで酷」
古舘伊知郎アナウンサー Photo By スポニチ
 フリーアナウンサー古舘伊知郎(68)が28日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、歌舞伎俳優・市川猿之助容疑者(47)が警視庁に自殺ほう助容疑で逮捕された事件を受け、歌舞伎界の世襲について自身の考えを語った。
 猿之助の名跡はこれまで150年以上、途絶えることなく続いてきたが、ここにきて存続の危機に立たされている。古舘は「自分も含めてでしょうけど、疑問でならない」と前置きしつつ、「政治家の世襲とか、力士の世襲とか部屋の継ぎ方とか、時代、モードに合わせて変えていってこその伝統だという考えを一方で支持しながら、多くの人がこの歌舞伎に関しては…(そうではない)」と疑問を掲げた。

 猿之助容疑者も2011年の襲名発表の際、「僕の中では神様に等しいような憧れの名前」と評するほどの大名跡。古舘は「本当にそう思っていると思う」と、猿之助容疑者の発言に同意した。

 それだけに、「自分の伯父さん(先代の猿之助)だけじゃなくて、長い猿之助の歴史を考えると、その名跡は重いわけじゃないですか?一方で、澤瀉屋、成田屋は大変な重みなんだと。もしそういうことも含めて、世襲の中で自分が背負って苦しくなって、こういうことが起きていると、仮にしたらですよ?歌舞伎も変わらないためには、変わり続けなければいけないというのが伝統だとすれば、ここは違う人がぽっと、生え抜きじゃなくて、世襲じゃなくて、そういうブランドを継ぐくらいに変わっていかないと」と、血縁関係以外の世襲の形も模索すべきとした。

 歌舞伎の文化自体は「日本のすばらしいものなんだから」という古舘。先月の明治座公演で猿之助容疑者の代役を務め上げた長男の市川團子(19)の名前を挙げ、「みんなファンも含めて、“澤瀉屋、今度は(市川)團子さんが…”ってなるけど、これはこれで酷だと思いますよね」と若きホープにかかるプレッシャーを心配していた。
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