菅井八段 八代七段に勝利 王将戦2次予選開幕 今春藤井叡王に挑戦「その経験を生かせるように」

2023年06月28日 17:05

芸能

菅井八段 八代七段に勝利 王将戦2次予選開幕 今春藤井叡王に挑戦「その経験を生かせるように」
第73期ALSOK杯王将戦2次予選が開幕し、八代弥七段(左)に勝利した菅井竜也八段 Photo By スポニチ
 藤井聡太王将(20)=名人、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=への挑戦権を争う、第73期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)2次予選が28日、大阪・関西将棋会館で始まり、菅井竜也八段(31)が八代弥七段(29)に73手で勝利した。3期連続2次予選に進出した菅井は、初の挑戦者決定リーグ入りまであと2勝とした。
 振り駒の結果、先手は菅井になり戦型はそのゴキゲン中飛車になった。そして自王の構えは美濃囲いではなく、25手目▲3八金から29手目▲4七金、31手目▲5六金と右金を中央へ進出させた。結果的に八代に取られるこの右金だが、その間にと金を作り、さらに59手目▲5一銀不成と八代飛車を確保してリードを広げていった。

 「昔からある手でなかなか実現しないが、こういう展開になればやってみようと思っていた」。右金の活用は、振り飛車党の第一人者らしい独特の感性だろうか。1次予選から勝ち上がった八代を持ち時間3時間のうち42分を残して退けた。

 今春は藤井に挑戦した叡王戦5番勝負で注目を集めた。結果的に1勝3敗で敗退したが、振り飛車の存在感を発揮。「自分なりに工夫したが結果及ばず。そこでの経験を生かせるように、頑張っていきたい」。22日のA級順位戦1回戦では永瀬拓矢王座(30)に勝利し、白星発進を決めている。

 通算7期目となる王将戦2次予選進出。「昔からリーグには縁がなかったが1度は入りたい。そういう思いでやってます」。まずは次戦、昨年度68局で対局数1位の服部慎一郎六段戦を見据えた。
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