ティモンディ高岸　選手から練習生契約に　芸人とプロ野球選手、夢の二刀流も無念「怪我のため」

　独立リーグ・BC栃木は28日、高岸宏行投手（30）を練習生契約としたことを発表した。 　選手契約から練習生契約への変更で、理由は「怪我のため」としている。

　高岸は高校野球の名門・済美（愛媛）出身。プロを目指し、高校卒業後は大学野球の強豪・東洋大に進学したが故障で断念。22年7月に栃木へ入団し、お笑いコンビ「ティモンディ」としての芸人活動とプロ野球選手の“二刀流”として大きな注目を集めた。

　昨年8月、宇都宮市内で行われた埼玉戦で初登板初先発。最速140キロをマークするなど2回3安打の3失点で降板も、ついに小さい頃から憧れ続けた場所に立った。左中間ソロ本塁打を被弾するなど洗礼を浴びるも、拍手で相手打者を祝福する姿も見せた。

　今月28日に放送されたテレビ番組では、日々の生活について「朝に練習栃木まで行って、その足で現場に行くとかそういう感じです。自分のメニューを自分でやってって感じですね。（登板のタイミングは）コンディションを見てコーチ陣が言い渡してくれるっていう」と明かしていた。

　昨季は3試合に登板し0勝0敗、防御率4.91。今季は5試合に登板し0勝3敗、防御率8・44。今月20日の神奈川戦では2/3回で5失点を喫し、敗戦投手になっていた。