猿之助容疑者 睡眠薬10錠での両親死亡に専門家が見解「2人同時にはほぼ考えられないかなと」

2023年07月01日 22:59

芸能

猿之助容疑者 睡眠薬10錠での両親死亡に専門家が見解「2人同時にはほぼ考えられないかなと」
市川猿之助容疑者 Photo By スポニチ
 東大薬学部の池谷裕二教授が1日、TBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜後10・00)に生出演し、母親に対する自殺ほう助容疑で歌舞伎俳優の市川猿之助(本名喜熨斗=きのし=孝彦)容疑者(47)が警視庁に逮捕された事件について、薬学の観点から自身の見解を示した。
 猿之助容疑者の逮捕容疑は、5月17日午後~18日午前、自宅で睡眠薬を服用させ、延子さんの自殺を手助けした疑い。猿之助容疑者の父・段四郎さんも搬送先の病院で死亡が確認されており、今後、猿之助容疑者が段四郎さんの死亡に関与した疑いについても調べる。

 猿之助容疑者の体内と、両親の遺体からは、同容疑者が過去に処方されたものと同じ、2種類の睡眠薬の成分が検出されている。同容疑者は逮捕前の任意聴取に対し、「自分が10錠用意し両親が自ら飲んだ」と供述している。

 池谷氏は、検出された成分のうち一つは「フルニトラゼパム」と説明。「10錠で亡くなるか?というところですよね」と、一般的には致死量にはほど遠い量であるとした。「本人の供述ですので、ご本人も飲んでいたらしいから、ご本人も記憶が定かではなくなってしまうこともよくあるんですね、副作用で」とし、服用によって猿之助容疑者の記憶があいまいになっている可能性も指摘した。

 一方で、「10錠で亡くなるケースがまったくないかというと、体調が悪かったりするとあるんですが、2人同時に起こるのはほぼ考えられないかなと思います」と、今回の事件に当てはめて見解を口に。「計算上は(致死量は)1万2000錠くらいになる」とも解説した。
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