「どうする家康」ネット号泣…松潤も抜け殻 有村架純が絶賛&エール「感情豊かな家康」「撮影を頑張って」
2023年07月02日 21:00
芸能
「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。
第25話は「はるかに遠い夢」。武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)が暴いた瀬名(有村架純)と松平信康(細田佳央太)の“慈愛の国”計画。それはやがて、織田信長(岡田准一)の知るところとなる。2人の始末をつけなければ、織田と戦になる。それでも徳川家康(松本潤)は信長の目を欺き、妻子を逃がそうと決意。一方、瀬名は五徳(久保史緒里)に「姑は悪女だ」と訴える信長宛の手紙を書かせ、全責任を負う覚悟。岡崎城を出た信康もまた、逃げ延びることを良しとしない…という展開。
家康は“替え玉作戦”を敢行。しかし、瀬名は身代わりの女を逃した。
二俣城。信康は「お方様は、無事お逃げになりました」という服部半蔵(山田孝之)の嘘を見抜き、自害した。
その十数日前。家康は本多忠勝(平八郎)(山田裕貴)、榊原康政(小平太)(杉野遥亮)とともに佐鳴湖へ行き「死んではならん。生きてくれ」と説得。しかし、瀬名は頑なに自らの運命を受け入れた。
「あなたが守るべきは、国でございましょう」「かつて、父と母に言われました。いつか、わたくしの大切なものを守るために、命を懸ける時が来ると。今がその時なのです。きっと、父と母も、ようやったと褒めてくれるでしょう。すべてを、背負わせてくださいませ」――。“悪辣な妻”と語り継がれても平気だった。本当の自分は、夫の心にいるのだから。
第1話(1月8日)、家康が大高城への兵糧入れに向かう前、瀬名は「(殿を戦に行かせず、共に隠れてしまおうかなどと思うたぐらいです。どこかへこっそり落ち延びようか、なんて)誰も知らない地で、小さな畑をこさえて。世の騒がしさにも我関せず、ただ、私たちと(竹千代と、この子=亀姫=だけで)静かに、ひっそりと」。夫の手に口づけし、送り出した。
それが、瀬名にとって唯一の“はるかに遠い夢”だった。家康を城に連れて帰り、安寧の世をつくるよう、平八郎と小平太に命じた。
そして、家康に木彫りの兎を手渡し「兎はずっと強うございます。狼よりもずっとずっと強うございます!あなたならできます、必ず」と再び夫の手に口づけ。手を離すと笑みを浮かべ「瀬名は、ずっと見守っております」――。泣きじゃくる家康も、必死に笑い返した。
舟が岸を離れる。瀬名との思い出がよみがえる。振り返ると、小さくなる妻の姿。家康は堪らず舟を下りるが、平八郎と小平太が「ご覚悟を!」と体をつかんで離さない。瀬名は小刀で自ら首を斬り、倒れ込む。鳥居元忠(彦右衛門)(音尾琢真)は膝をつき、落涙。女大鼠(松本まりか)が瀬名に刀を突き刺し、介錯。一歩下がって土下座した。
最愛の妻の最期を目の当たりにした家康は慟哭。「瀬名ー!」――。
有村は同局を通じてコメント。“松潤家康”の魅力について「泣く時には泣く、うれしそうな時は本当にうれしそう、何かをごまかしたい時はごまかし切れずにだだ漏れてしまう素直さもある。松本さんが家康さんを人間らしく愛おしいキャラクターに落とし込んで演じられているので、こんなに感情豊かな家康さんは見たことがないなと、それが一番の魅力だなと思っています」と絶賛。
3度目の共演となったが「松本さんは『瀬名との別れのシーンを撮ってから力が入らない。抜け殻のような感じなんだよね』と言ってくださっていましたが、瀨名・信康との別れからまた新たなステージに進まれると思うので、家康さんとともに立ち上がって、平和な世を目指して撮影を頑張っていただけたらなと思っています。殿がこれからどう変化していくのか、放送を拝見するのが楽しみです」と明かし、エールを送った。