猿之助容疑者出演予定だった「七月大歌舞伎」開幕 いとこ市川中車が代役 宙乗り初挑戦へ

2023年07月03日 12:24

芸能

猿之助容疑者出演予定だった「七月大歌舞伎」開幕 いとこ市川中車が代役 宙乗り初挑戦へ
市川猿之助容疑者 Photo By スポニチ
 母親に対する自殺ほう助容疑で逮捕された歌舞伎俳優・市川猿之助(本名喜熨斗=きのし=孝彦)容疑者(47)が主演予定だった東京・歌舞伎座の「七月大歌舞伎」昼の部「通し狂言 菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)」が3日午前11時に幕を開けた。
 猿之助容疑者の代役となった、いとこの市川中車(香川照之、57)が登場すると、客席からは「澤瀉屋(おもだかや)!」の大向こう(掛け声)と拍手が響きわたった。

 「菊宴月白浪」は中車の父、三代目市川猿之助(現・市川猿翁)が1984年に163年ぶりに復活させた演目で、「三代目猿之助四十八撰」の一つでもある人気作。今回が32年ぶりの上演となった。

 配役変更により、澤瀉屋のお家芸の宙乗りに中車が初挑戦する。

 猿之助容疑者は5月18日、自宅の半地下で意識がもうろうとした状態で倒れているのが発見され、2階のリビングで仰向けで倒れていた歌舞伎俳優で父の市川段四郎さん(76)と母の喜熨斗(きのし)延子さん(75)はいずれも死亡が確認された。段四郎さんは2012年に病気をして以来、歌舞伎の舞台から遠ざかっていた。自宅で療養を続けていたとみられ、延子さんが看病していた。

 猿之助容疑者の逮捕容疑は、5月17日午後~18日午前、自宅で睡眠薬を服用させ、延子さんの自殺を手助けした疑い。警視庁は猿之助容疑者が段四郎さんの死亡に関与した疑いについても調べを進めている。

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