「らんまん」聡子役・中田青渚 「想像以上に重要な役」
2023年07月05日 09:00
芸能
「寿恵子さんと会って最初は緊張していた聡子が、だんだんと緊張がほぐれていくシーンでした。私自身も収録していて、途中から緊張がほぐれていく感じだったので、聡子とリンクする部分がありました」
──浜辺さんとの初共演はどんな感じでしたか?
「あのシーンは私が収録に参加して2日目だったので緊張して浜辺さんに話しかけることができませんでした。でも、浜辺さんは、ご本人としても、寿恵子さんとしても、どっしりと構えている感じだったので、一緒にいるだけで安心感があって、助けられました」
──5日放送の第68回では、聡子が田邊教授のエピソードを寿恵子に明かす、女子トークのようなシーンがありました。
「怖いイメージの田邊教授のかわいらしい一面を明かすシーンでした。聡子が田邊教授に対して好きだと思っている一面なので、本当に女子高生のような気分で演じました」
──聡子については、最初に台本を読んだ時にどんな印象を受けましたか?
「こんなに素敵な役をいただいて大丈夫かな?と思いました。想像以上に重要な役なので緊張しました」
──どのような人物だと考え、どのように演じているのですか?
「華やかな女性ではなく、色に例えれば青っぽい感じです。静かですが、凜とした感じが魅力だと思います。内気でおどおどしている部分もありますが、女学校に通った経験もあり賢さがある女性なので、ただ内気な女性に見えないように気をつけて演じました。聡子は話し方がゆっくりで、普段は大きな声を出したりはしませんが、大事なシーンでは話す速度を早めたり芯のある声を出したりして変化をつけるようにしています。少しずつ成長していくキャラクターなので、見届けていただきたいと思います」
──聡子のキャラクターの中でご自身と共通点する部分はありますか?
「聡子は自分の意見をしっかり持っていて、意見を言うべき時にはちゃんと意見を言う女性です。そういうところはちょっと似ているかな、と思います」
──朝ドラ出演は初めてですね?
「朝ドラはこれまで何回かオーディションを受けたことがありました。いつか出たいと思っていましたが、今回、出演の話をいただいて驚きましたし、後からじわじわと喜びを感じました。ただ、朝ドラだからと言って特別なことをしようとすると破たんすると思ったので、いつもと同じように頑張っています」
──時代劇に出演することに関してはどうですか?
「時代劇は今回で2回目ですが、好きです。普段は着ない着物を身につけると、気合が入ります」
──収録現場はどんな雰囲気ですか?
「主演の神木さんが朝から晩まで収録していて大変そうだという印象があります。神木さんが夜になっても明るく振る舞って周りを盛り上げている姿を拝見すると、これが朝ドラの主役なんだ!と思います」
──いつかはご自身も主役として参加したいですか?
「いつかできればいいな、と思います」
──最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。
「聡子の成長を見守っていただきたいです。そして、田邊教授と万太郎さんの変わっていく関係、聡子と寿恵子さんの変わらない関係に注目していただきたいです」
◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。