古巣に遠慮なし ジャニーズに衝撃 滝沢氏のTOBEは一大勢力に?
2023年07月08日 05:09
芸能
それなのに両者は合流した。振り返ると、滝沢氏は昨年10月末に退社。その数日後に平野と神宮寺は退所を発表した。当時から“約束”があったかは明らかになっていないが、あったとしても不思議ではない。今後「Snow Man」や「SixTONES」ら、滝沢氏がプロデュースを担ったグループの動向が注目される。芸能関係者は「過去にも事務所を辞めたタレントと元社員の合流はあったが、今回は意味合いが異なる。それもジャニー(喜多川)さんの性加害問題が連日報じられる最中。3月に英BBCが性加害を告発する番組を放送した直後に滝沢氏はTOBE設立を発表した。それに続く新たな展開に、事務所の衝撃は大きい」と語る。
なぜ、それほど大ごとなのか。滝沢氏の「TOBE」が今後拡大する可能性を秘めているからだ。
滝沢氏には3つの武器がある。それは(1)ジャニーさんから学んだアイドル発掘と育成の能力(2)事務所内外の幅広い人脈(3)タレントとしての経験――だ。もちろんジャニーズという大きな後ろ盾がない中、どこまでやれるかは未知数だ。ただ3つの武器を生かし、自身が発掘したタレントと元ジャニーズのタレントを組み合わせることができれば、一大勢力になる可能性がある。
一方、ジャニーズにとっても、この3つの武器を持ったプロデューサーの育成が急務だ。ジャニーズJr.のプロデュースを手掛ける井ノ原快彦、Aぇ!groupを手掛ける大倉忠義と横山裕らがその候補。創業以来最大の危機を迎えているジャニーズだが、彼らが経験を積んで実績を残すことができれば、勢いを取り戻す力になるかもしれない。
流動性を増す男性アイドル界。次のトップアイドルになるのは誰か。それが芸能界全体に大きな影響を与えそうだ。(文化社会部デスク・小枝功一)