「どうする家康」“新・勝頼像”に眞栄田郷敦「運命的」CP語る起用理由「風林火山」千葉真一さんとの縁も

2023年07月09日 10:00

芸能

「どうする家康」“新・勝頼像”に眞栄田郷敦「運命的」CP語る起用理由「風林火山」千葉真一さんとの縁も
大河ドラマ「どうする家康」第22話。織田軍の鉄砲隊を前に、戦国最強の武田軍を鼓舞!武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)の神々しいまでの演説(C)NHK Photo By 提供写真
 俳優の眞栄田郷敦(23)がNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)で時代劇初挑戦。“戦国最強のレジェンド”武田信玄の後継者・武田四郎勝頼役を好演し、ドラマ中盤を盛り上げている。制作統括の磯智明チーフ・プロデューサー(CP)に眞栄田の起用理由や魅力を聞いた。
 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。嵐の松本潤は大河初主演となる。

 武田家を滅ぼした“愚将”の評価もある勝頼だが、今作は信玄とともに家康に立ちはだかる“壁”に。信玄役の俳優・阿部寛と眞栄田のタッグは“大河史上最強の武田父子”の呼び声も高く、SNS上には「今年は武田が勝つ」などの声も上がるほどだった。

 磯CPも「研究が進んで、勝頼の評価は見直されてきています。今回は、強靭な肉体と精神に加え、信玄の知略・軍略の才も受け継いだ人物として新しい勝頼像を創りたかったので、“阿部さんの息子”としても説得力のある眞栄田さんにお願いしました。風格やお芝居はもちろん、スターとして華がありますよね」とオファーの決め手を説明。

 眞栄田が主演を務めたNHK夜ドラ「カナカナ」(昨年5~6月)にも感銘を受けた。5歳の女の子の父親代わりになる元ヤンキー役を演じ「胸を打つ、非常に繊細なお芝居をされていたので、眞栄田さんに勝頼を演じていただければ、若くて強いだけじゃない、武田家を背負う運命やプレッシャーと闘う深みのある人物像になると思いました」と物語中盤のキーパーソンを託した。

 さらに、磯CPには眞栄田の父・千葉真一さん(2021年8月逝去)との縁もあり「眞栄田さんへのオファーは、運命的なものを感じました」と明かした。

 千葉さんが武田四天王の一人・板垣信方役を演じた07年の大河「風林火山」に、磯CPは演出として参加(5話分を担当)。「本当にお世話になりました」という千葉さんの数あるエピソードから一つ披露してくれた。

 「僕は担当回じゃなく、準備に回っていたのですが、板垣が最期を迎えるシーンがありまして。長野県で朝から、壮大な殺陣を撮っていて、それが一通り終わって、お昼近くになった頃、千葉さんが急に『板垣は軍神だから、このぐらいの殺陣じゃ死ぬわけにはいかない』と。千葉さんは世界的なアクションスターなので。午後は別のシーンを予定していたんですが、新たに鉄砲隊や槍隊、さらに大仕掛けの殺陣を用意して、日暮れまでに何とか撮り終えることができました(笑)。千葉さんとの思い出を眞栄田さんにお伝えすると、楽しそうに笑って聞いてくださって。これからの眞栄田さんの活躍が楽しみで仕方ありません」
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