柄本明 志村けんさんと即興コント芝居の思い出「ただただボケまくる。もう~怖かった、怖かった」
2023年07月09日 23:09
芸能
「バカ殿様」の収録は、志村さんがフル回転なこともあって、せりふ合わせの時間が短いこともあったという。「昼飯とか夕飯の空いている時間、台本を持って僕が志村さんの部屋に行ったり、志村さんが僕の部屋に来てくれたりして」。短時間で感触を確かめ合い、「2、3回やって、それで本番。怖い怖い」と振り返った。
温泉旅館でのコント芝居では、「完全に志村さんが、人を試すようなことがあるんですよ」と明かした。柄本は原稿に煮詰まった、おじさん作家という役どころ。「部屋にいます、作家が。そろそろ寝ようかというと、トントンって。“マッサージですけど…”って、若いピチピチのお姉ちゃんが来るんですよ」。何度か若い女性が訪ねて来ては、柄本が断るという展開が続くうちに、柄本も何となくその気に。「ちょっと電話して、“ちょっとマッサージをお願いしたいんですけど…”と待っていると、おきまりのね、“おばんでやんす”と」。おばあさんマッサージ師に扮した志村さんが登場し、そこからアドリブ芝居がスタートしたという。「後は何も決まってないんですよ。(志村さんが)“観光ですか、お仕事ですか?”って。“仕事です”、“ああ、観光ですか”と、ただただボケまくる。それをやらされてね。もう~怖かった、怖かった」と打ち明けた。
ベテラン俳優さえも試される、志村さんのコント。MCの中居正広は「審査ですよね…」と驚きをもってつぶやいていた。