山下達郎 松尾潔氏業務契約終了問題「直接何も話していない」 ジャニーズ批判は「一因」否定せず

2023年07月10日 05:00

芸能

山下達郎 松尾潔氏業務契約終了問題「直接何も話していない」 ジャニーズ批判は「一因」否定せず
山下達郎 Photo By スポニチ
 歌手の山下達郎(70)が9日、所属する音楽プロダクション「スマイルカンパニー」と音楽プロデューサーの松尾潔氏(55)との業務委託契約が終了となった件でネット上などに出ている意見について、TOKYO FM「サンデー・ソングブック」で説明した。約7分間にわたり、騒動の経緯などを語った。
 今月1日、松尾氏がツイッターで契約終了を明かした。その理由が、ラジオ番組でジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題について私見を語ったこととし、山下や妻の竹内まりや(68)も会社の判断に同意していたとした。

 ネット上では山下を批判する声もあったことから、発言に注目が集まっていた。特に(1)契約終了に山下夫妻は関与したのか、(2)契約終了の理由、(3)性加害疑惑を把握していたのか、(4)ジャニーズ事務所への忖度(そんたく)があったのか、以上4点について疑問の声が多くあり、それらについて説明した形となった。

 (1)については「事務所の社長の判断に委ねる形だった。松尾氏と私は直接何も話していない」と説明。(2)は、松尾氏のジャニーズ事務所への批判が「契約終了の一因だった」と説明。「他にもいろいろあった」としたが、具体的には明かさなかった。(3)は「私が知るすべもない」と、性加害疑惑の情報が入る立場ではなかったことを強調した。

 山下は、1982年リリースの近藤真彦(58)の「ハイティーン・ブギ」を手がけたことを機に、KinKi Kidsのデビュー曲「硝子の少年」などジャニーズ事務所所属タレントに多数の曲を提供。「私がジャニーさんへのご恩を忘れないことや、ジャニーさんのプロデューサーとしての才能を認めることと、性加害を容認することは全く別」と語った上で、(4)について「私の人生にとって一番大切なことは、ご縁とご恩」と立ち位置を説明した。

 今後もジャニーズのタレントたちの音楽活動を応援していくことを明言。「このような私の姿勢を忖度、あるいは長いものに巻かれていると解釈されるのであれば、それでも構わない。きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう」との言葉で説明を終えた。くしくもこの日は、ジャニー喜多川氏の命日だった。


 ≪妻・竹内まりやと共に願う SMAP、キンプリの再集合≫  山下は解散したSMAPや、メンバー2人が退所したKing&Princeの再集結にも言及した。「先日男闘呼組の再結成という、うれしいニュースがありました」とし「同じようにSMAPや、キンプリの再集合も実現するような日が来ることを竹内まりやともども願っております」と期待。「みんなが仲良く連帯して活動を続けていってほしいと思うのは私だけではないはずです」と呼びかけた。


 ≪スマイルカンパニーとは≫ 「スマイルカンパニー」は、もともと山下のマネジメントを目的に設立されたプロダクションで、ジャニーズ事務所の顧問や関連会社の社長なども務めた小杉理宇造氏が社長に就任した際に同社名に変更された。現在の社長は理宇造氏の息子で「Shusui」などの名義で音楽プロデューサーとしても活動する周水氏。山下や竹内らアーティストのほか、所属作曲家がジャニーズのタレントに多くの曲を提供している。放送作家の鈴木おさむ氏(51)も同社に所属している。


 ≪松尾氏を巡る経過≫

 ▽5月14日 故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、藤島ジュリー景子社長が公式見解を発表

 ▽同日 松尾氏が「まずは記者会見を。企業の不祥事は数あれど、文書と自社動画だけで謝罪を済ませた例はどれくらいあるのか」などとツイート

 ▽15日 ラジオで「所属タレントの未来を守るために今、するべきは、膿(うみ)を出し切ること」などとジュリー氏の記者会見を要求

 ▽16日 スマイルカンパニーの小杉社長から業務契約の解除を言い渡される

 ▽6月2日 小杉氏から契約解除に山下と竹内も賛成したと告げられる

 ▽7月1日 松尾氏がツイッターで性加害問題への言及を理由に同社から契約を解除されたこと、山下がそれに賛成したことを報告

 ▽6日 松尾氏が「日刊ゲンダイ」のコラムで契約解除までの経過を告白

 ▽9日 山下がラジオで騒動に言及

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