藤井王位 佐々木七段陣へ角を打ち込む 封じ手は44手目 第2局は佐々木の秘策相掛かり

2023年07月13日 19:06

芸能

藤井王位 佐々木七段陣へ角を打ち込む 封じ手は44手目 第2局は佐々木の秘策相掛かり
佐々木大地七段(左)が見守る中、立会人の福崎文吾九段(右)に封じ手を渡す藤井聡太王位(日本将棋連盟提供) Photo By 提供写真
 藤井聡太王位(20)=王将、名人、竜王、叡王、棋王、棋聖含む7冠=に佐々木大地七段(28)が挑む第64期王位戦7番勝負第2局は13日、神戸市「中の坊瑞苑」で1日目が始まり午後6時8分、藤井が44手目を封じ1日目が終了した。
 局面は藤井が佐々木陣へ打ち込んだ角に対し、佐々木が金を当てて退去を促した。藤井は角を3段目か4段目、どちらかに引いて成ると見られる。左右2枚の桂に活用のメドが立たない佐々木陣の立ち後れが、2日目の課題となりそうだ。

 戦型は先手佐々木の相掛かりへ進んだ。ここまでの対戦成績は藤井の1勝0敗。相掛かりは佐々木の得意戦法で、先手ではデビュー以来56勝15敗の勝率・789を誇り、8連勝中(未放映のテレビ対局を除く)。対局場検分があった前日の取材で、「先手の利を生かして、序盤から準備した展開にできればいい。積極的に動いていきたい」と佐々木が語った秘策だった。

 昼食休憩を挟んで佐々木が1時間57分の大長考。右銀を5段目に繰り出してから両者指し手が進まなくなり、午後は封じ手を含めて10手しか進まなかった。

 持ち時間8時間のうち藤井が3時間55分、佐々木が3時間50分消費した。藤井が勝てば2勝目、佐々木が勝てば1勝1敗でタイとなる2日目の対局は、午前9時再開される。
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