「らんまん」田邊教授、論文丸め激高!ネット闇落ち心配 英留学・伊藤孝光に先を越され…史実は破門草事件

2023年07月14日 08:15

芸能

「らんまん」田邊教授、論文丸め激高!ネット闇落ち心配 英留学・伊藤孝光に先を越され…史実は破門草事件
連続テレビ小説「らんまん」。田邊教授(要潤)(C)NHK Photo By 提供写真
 俳優の神木隆之介(30)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は14日、第75話が放送された。話題のシーンを振り返る。
 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算108作目。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルに、江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描く。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は2007年度前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となる。男性主人公は20年度前期「エール」(窪田正孝)以来3年ぶり。

 第75話は、万太郎(神木隆之介)は新種の植物を「ヤマトグサ」と命名した。大窪(今野浩喜)と論文を書き上げ、ヤマトグサ掲載の植物学雑誌が完成。2人の発表は日本植物学史に残るの快挙となった。雑誌と並行して作っていた万太郎の図譜も出来上がり、寿恵子(浜辺美波)や長屋の面々も大喜び。しかし、この時、田邊教授(要潤)が研究していたトガクシソウをめぐり、植物学会を揺るがす大事件が起き…という展開。

 「この時、もう一つ、植物学史に刻まれる事件が起こっていたのです。ケンブリッジ大学に留学中の伊藤孝光(落合モトキ)がトガクシソウを新属『RANZANIA T.Ito』として発表したのです。これにより、田邊の名を冠した学名は発表できなくなりました」(語り・宮崎あおい)

 「何だ、これは。トガクシソウ…」。田邊は雑誌を丸め、叩きつけた。

 第70話(7月7日)、博物館を訪れた万太郎は孝光と初対面。孝光は田邊を「泥棒教授」と言い放った。

 トガクシソウは祖父・叔父・孝光の伊藤家3代が追い続けた花。里中先生(いとうせいこう)によると、伊藤家が既に分類・命名し、マキシモヴィッチ博士に送っていた。

 しかし、マキシモヴィッチは田邊によるトガクシソウの新たな標本を目にし、新属の可能性があると研究を開始。田邊の名前を付けて新属として発表しようとしたが、断定には標本が足りない。標本が揃い、マキシモヴィッチが新属と発表すれば、伊藤家が提唱した名は改められるという状況だった。

 田邊教授のモデルとみられるのは東京大学植物学教室の初代教授・矢田部良吉、伊藤孝光のモデルとみられるのは植物学者・伊藤篤太郎。

 篤太郎は矢田部とマキシモヴィッチの動きを知り、1888年(明治21年)、イギリスの植物学雑誌で新属「RANZANIA T.Ito」を提唱。矢田部は激怒し、篤太郎の同教室への出入りを禁じた。トガクシソウは「破門草」、篤太郎の追放は「破門草事件」とも呼ばれる。

 SNS上には「田邊教授、完全にダークサイドに堕ちるのか」「功を急ぐあまりにどんどん駄目になっていく田邊教授がちょっと可哀想」「あー、戸隠草事件が起こってしまった。この先、田邊教授はどうするんだろう」などと心配の声も上がった。

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