米津玄師　宮崎駿監督新作「君たちはどう生きるか」主題歌担当　4年前にオファー「驚愕」「恐る恐る…」

　シンガーソングライターの米津玄師（32）が14日、自身のインスタグラムを更新。この日から公開の宮崎駿監督（82）最新映画「君たちはどう生きるか」の主題歌を務めたことを報告した。 　ジブリでは宮崎監督の10年ぶりの新作「君たちはどう生きるか」が14日に公開されたが、宮崎監督描き下ろしのポスターが公開されている他は、一切情報を出さないまま封切られた。

　米津は「『君たちはどう生きるか』の主題歌として『地球儀』という曲を作らせてもらいました」と報告。「お話を頂いたのはもう4年ほど前のことです。一番最初は驚愕すると同時に『何故自分なのか』と困惑しました」という。

　「曰く、宮﨑さんがFoorinのパプリカをラジオで耳にしたのをきっかけにわたしに白羽の矢が立ったようです。5冊分にもなる重たい絵コンテを頂き、宮﨑さんから説明を受け、恐る恐る作曲に取り掛かりました。今や遥か遠い昔の出来事のように感じています」と明かした。

　オファーを受けてから、映画公開までを振り返り「この4年間のあいだ、幾度か小金井のスタジオへと足を運び、宮﨑さんや鈴木さんとお話をさせて頂いたのですが、その殆どが不思議なくらい気持ちよく晴れた日でした。近所にいる園児の声を聞きながら、黒々と落ちた木陰の中を歩いたのをおぼえています。常日ごろ狭い部屋で独り過去の記憶を辿りながら作曲をしている身からすると、それは豊かと呼ぶ他ない体験でした」とコメント。

　本作の主題歌を務めるにあたり「小さな子供の頃から宮﨑さんの映画を見て育ちました。いつしかわたしは大人になり、音楽を作る人間になりました。その音楽を沢山の人に受け取ってもらえるようにもなりました。まだ至らぬ部分も数え切れないほどありますが、至らなさも含めて確かにここまで生きてきたのだと思えます」とつづった。

　主題歌について「『地球儀』は『君たちはどう生きるか』の為の曲であり、わたしが今まで宮﨑さんから受けとったものをお返しする為の曲でもあります」と記し、宮崎監督に対し「今まで映画を作り続けてくれてありがとうございました。そしてこれからもずっと作り続けてください」とメッセージを寄せた。