読売テレビ・大橋社長が会見　有名人の自殺「一切報道してはいけないというのもおかしな話」

　読売テレビの大橋善光社長（69）は18日、大阪市内の同局で記者懇談会に出席。昨今の著名人・有名人の自殺報道について「ケースバイケース。自ら命を絶つことはってはならないが、我々が報道することで助長してしまうことは絶対に避けなければならない」と持論を語った。 　12日に27歳で亡くなったタレント・ryuchellさんについて、未だに誹謗（ひぼう）中傷や憶測記事がネット上などで流されている現状だが「自ら命を絶たなければならなくなった事情があって、我々が改善することによって（自殺を）減らすことができるなら、報道機関として報道しなければならないと思う」と報道の必要性を説いた。

　さらに「キチンと取材したうえで、分かったことをどう報道すれば悪い方向でなくいい方向に視聴者の方々が理解していただけるか。一切報道してはいけないというのもおかしな話」とし、影響力ある人が亡くなった場合に「影響を受けた人が心の整理もつかないでしょうから、ある程度キチンと何があったのかお伝えする義務があると思う。取材してケースバイケースで1件ずつ真剣に考えて行くことじゃないでしょうか」とした。

　また、同局「鶴瓶・上岡パペポテレビ」（97～98年）に出演していた上岡龍太郎さん（5月19日に81歳で死去）について「個人的に面識はありませんが、ハッキリとモノを仰る方で。何かコメントする時に基本的な知識、常識を持っていて、洞察力があるのはすごい。一視聴者として、寂しいなと思います」とした。