藤井聡太棋聖が棋聖戦4連覇!前人未到の8冠へまた一歩前進 一時は「思わしくない展開」も大逆転
2023年07月18日 18:40
芸能
棋聖戦の4連覇は大山康晴15世名人(2度)、中原誠16世名人(2度)、米長邦雄永世棋聖、羽生善治九段(2度)、佐藤康光九段に続き、藤井が延べ9人目となる。
永世棋聖資格獲得まであと1期と迫った藤井は、最短で21歳または22歳となる来期に取得した場合、中原が保持している史上最年少永世資格獲得(1971年前期棋聖戦=23歳11カ月)を更新する。
ちなみに永世7冠資格を持つ羽生は24歳5カ月(95年3月の棋王戦)で初の永世資格を保持した。
敗れた佐々木は初タイトル奪取に失敗したものの、並行開催中の第64期王位戦7番勝負でも藤井に挑戦中。こちらのシリーズ成績は藤井の2勝で、第3局は25、26日に北海道小樽市の「料亭湯宿 銀鱗荘」で予定されている。
藤井は将棋界の全8タイトル中、唯一保持していない王座戦で挑戦者決定戦まで進出。豊島将之九段(33)との決戦が控えており、勝てば例年9月開幕の第71期5番勝負で永瀬拓矢王座(30)と激突する。王位戦を防衛して7冠を守ったうえで王座戦を制すと前人未到の8冠全制覇が実現する。
▼藤井棋聖 序盤からこちらから苦しい態勢を強いられてしまった。積極的に動かれる展開になって、それに対してどう対処するかがわからなくて、思わしくない展開にしてしまった。(20歳最後の対局)意識していたわけではなかったが、最後まで集中して指せたのはよかった。防衛できたことはうれしく思う。このシリーズ、自分としても勉強になった将棋が多かった。防衛戦は内容的に年々、厳しくなっていると思うので、来期は実力を高めてシリーズを迎えられたらと思う。
▼佐々木七段 非常に難しい局面が続いた。少し先手の利を生かせるかなと思ったが、中終盤に大きく間違えた気がする。初挑戦ということで、海外対局も含めて初めて経験することも多かったが非常に勉強になったたし、大舞台で自分の将棋をある程度は指せたかなと思う。(王位戦に向けては)今回の棋聖戦も含めて、この経験を生かせるように。いい将棋を指せるように精一杯頑張るしかないなと思う。