横浜流星　佐藤浩市と「出会えて良かった」　映画「春に散る」完成披露試写会

　俳優の佐藤浩市（62）と横浜流星（26）のダブル主演映画「春に散る」（監督瀬々敬久、8月25日公開）の完成披露試写会が19日、都内で行われた。 　沢木耕太郎氏の同名小説が原作のボクシング映画。ボクサー役の横浜は役作りの過程で、6月にプロテストを受験し合格した。壇上で話を振られると、横浜は「ありがとうございます」と笑顔。佐藤は「現場で“やってみたら？”という話になったけど、まさか本当に受けるとは。合格と聞いた時は嬉しかった」と喜んだことを伝えると、横浜は「良かった」と目尻を下げた。

　佐藤は元ボクサーで、横浜演じる青年を世界チャンピオンにしようと情熱を燃やす役どころ。作中で2人は、師弟関係を結んでいる。ミット打ちのシーンで佐藤が「こいつ（横浜）のパンチは重いんですよ。でもだんだんアイコンタクトでなんとなくできるようになるのが楽しかった」と振り返る。横浜は「打たれた側が痛いのは知ってるので最初は躊躇したんですけど…浩市さんから“気にせず本気で来い”と言ってもらえた。疑似親子のような新しい関係性の形を表現できた。今作で浩市さんと出会えて良かった」と熱く語った。

　イベント終盤にはタイトルにちなみ、桜吹雪が舞う中で写真撮影。降ってきた花びらを佐藤が見事キャッチすると、横浜は目を丸くしてびっくり。終始2人で目を見合わせて笑うなど“親子”のような温かい空気感だった。