「どうする家康」岡田准一“新・信長像”は「挑戦」“家康愛”は「重め(笑)」「やり過ぎたかなと反省」

2023年07月22日 13:50

芸能

「どうする家康」岡田准一“新・信長像”は「挑戦」“家康愛”は「重め(笑)」「やり過ぎたかなと反省」
大河ドラマ「どうする家康」第15話。織田信長(岡田准一・左)は徳川家康(松本潤)の“弱点”耳を触った後…(C)NHK Photo By 提供写真
 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は23日、第28話が放送され、ついに戦国最大のミステリー「本能寺の変」(天正10年、1582年)が描かれる。主人公・徳川家康がその背中を追い続けた織田信長が最期の時を迎える中盤のクライマックス。第1話「どうする桶狭間」(1月8日)からSNS上で大反響を呼んだ俳優の岡田准一(42)が今作の“新・信長像”を振り返った。
 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 今作の信長像について、岡田は「愛情を伝えるのが苦手な人、いち早く結果を求める人だと思っています。信長なりに周囲に愛情をかけているけれど、厳しく接するから、それが相手には伝わりにくい。競争させて人を育てるのは得意だけれど、愛情は伝わっていないので、ただ恐怖で人を従えているように見えてしまうし、競い合わせる中で反発する人も生み出してしまうのだと思います。史実上の信長も、浅井長政など、かわいがってきた人たちから度々裏切られています。周りに愛情をかけているつもりなのに、気付かれない上に裏切られる。そして何度も裏切りに遭っているのに心の底では裏切りに慣れていない…不器用で分かりにくいけれど、愛があって、本当はシンプルでピュアな人なのかなと思っています」と同局を通じてコメント。解釈を明かした。

 「信長は皆さんから愛されている戦国武将の一人で、視聴者の皆さんもそれぞれの信長像をお持ちだろうと思います。今作なりの信長をつくり上げるのは、自分にとって挑戦でした」と述懐。役作りは「各登場人物が家康に対してどんな役割を担うかが描かれている脚本だったので、それをいかに全うするかということと、実際も先輩後輩の関係性である僕と松本くんだからこそ生み出せるキャラクターにしたいという思いで務めてきました。意識してきたのは、家康に対してプレッシャーを与え続け、彼にとっての大いなる壁でいること。特に、プレッシャーを与えるだけでなく、その裏にある家康への期待や愛を見え隠れさせ、本当は心を許しているのでは…と思わせる何かを出したいというのは考えてきました」と“ツンデレ”に腐心した。

 「ただ、今作は家康をメインにした物語なので、映像上で信長の生涯を見せられるわけではない。少ないシーンの中でインパクトを残し、作品における役割を全うするという意味では、家康に対する思いのぶつけ方も、重めにやらないとサラリと流れていってしまうなと危惧していました。恐怖の対象でもあり、兄のような存在でもあり、時には強く、時には厳しく、時には怖く、時には優しく。振り返って、やり過ぎたかなと反省していることもありますが、家康への愛は重めですよね(笑)」

 “松潤家康”へのビンタ(第4話、1月29日)や耳噛み(第15話、4月23日)など、時に“過剰な愛情表現”。インターネット上は沸きに沸いたが、反省の弁も口を突いた。

 “家康愛”が顕著だったのは、第14話「金ヶ崎でどうする!」(4月16日)。敦賀・金ヶ崎からの退却をめぐり「家康から『おまえの心のうちなど分かるものか』と言われて、信長が涙を流すシーン。正直あのシーンで泣くつもりはなかったのですが、演じてみたら勝手に涙が流れてきたので、それはそれでありなのかなと、自分の中の信長の感情に従おうと思ったのを覚えています」と振り返った。

 第28話は「本能寺の変」。織田信長(岡田准一)が本能寺へ入ったという報を受け、徳川家康(松本潤)は堺へ向かう。堺の商人たちと手を結び、家康は信長を討った後の体制も盤石に整える。しかし、そこへお市の方(北川景子)が現れる。お市から“あること”を聞かされ、家康は戸惑う。信長を討つなら今夜しかない――。家康は一世一代の決断を迫られる。そして、迎えた夜明け。本能寺は何者かの襲撃に遭い、炎に包まれ…という展開。

 初回ラストの「待ってろよ、竹千代。俺の白兎」から話題沸騰、ドラマを牽引してきた“岡田信長”。その最期は――。
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