【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第27話 弱き兎が狼を食らう 思惑が“におう” 兎は果たして…

2023年07月23日 17:01

芸能

【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第27話 弱き兎が狼を食らう 思惑が“におう” 兎は果たして…
イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第27話大河絵 弱き兎が狼を食らう 思惑が“におう” 兎は果たして… Photo By スポニチ
 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は23日、第28話が放送される。
 先週の第27話は「安土城の決闘」。京の本能寺で織田信長(岡田准一)を討つ計画を家臣たちに明かした徳川家康(松本潤)。並々ならぬ家康の決意に、家臣団の意見は真っ二つに割れる。やがて家康たちは信長に招かれ安土城へ。酒宴の席、家康は供された鯉が臭うと言い始める。激高した信長は饗応役の明智光秀(酒向芳)を打ちのめし、追放。その夜、信長と2人きりになった家康は…という展開だった。

 舞台は富士遊覧“偽りの宴”から、安土城“地獄の宴”へ。さまざまな思惑が“におう”中、饗応役の光秀が出した天下一の「淀の鯉」が臭うと言った家康の一言で信長が光秀を公開折檻。額を赤くした光秀は家康に怒りの矛先を向け「三河のくそ田舎者が!」と捨て台詞。

 夜には信長&家康が涙の対峙。信長は「本当に臭ったのか?」「京で待ち伏せして、俺を討つつもりか。図星か」「謝ってほしいか。妻と子どもを殺してすまなかったと謝ってほしいか。謝らんぞ。くだらん」「恨め。憎んでもいい。だから、俺の側で、俺を支えろ」と孤独な胸中をさらけ出す。

 一方の家康は「私には、あなたの真似はできん。したいとも思わん。わしは、わしのやり方で世を治める。確かに、わしは弱い。だが、弱ければこそできることがあると、わしは信じる。行き詰まっておるのは、お主ではないのか。(信長の耳元で)弱き兎が、狼を食らうんじゃ」と仮面を外し心の奥底から湧き上がる感情をぶつける。

 戦国最大のミステリー「本能寺の変」(天正10年、1582年)の黒幕は果たして――。信長、家康、光秀の“心”を石井さんが映し出す。


 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。
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