長野智子が涙 夢へ背中押した亡き先輩アナの一言「ニュースキャスターの姿を見せたかった」

2023年07月27日 22:52

芸能

長野智子が涙 夢へ背中押した亡き先輩アナの一言「ニュースキャスターの姿を見せたかった」
長野智子アナウンサー Photo By 提供写真
 フリーアナウンサー長野智子(60)がが、27日放送のTBS系バラエティー特番「まさかの一丁目一番地」(後8・00)に出演し、人生を変えるきっかけとなった今は亡き先輩アナの言葉を明かした。
 さまざまなジャンルの先駆者、元祖(一丁目一番地)について調査し、ルーツをたどる特番。フリーになったアナウンサーの先駆けについて、歴史をたどる中、長野の名前が挙がった。

 1985年にフジに入社した長野は、そのユニークさからバラエティー番組に引っ張りだこ。バラエティー番組「オレたちひょうきん族」の3代目MCに抜てきされ、芸人たちからの格好のターゲットになった。

 バラエティーで認知度を得る一方、長野には葛藤が芽生えた。「芸人さんたちが命懸けで体当たりで番組をやられているのに、私は“本当にやりたいのはニュースなのに”って逃げ道を作ってたんです」。心はすさみ、酒に溺れる日々。「“ニュースやりたい”と言っているのに、それに対して何の努力もしないでやりたいと言っているだけ。人生で一番、お酒を飲んだ時期」と振り返った。

 そんな中で忠告をくれたのが、フジテレビからフリーアナに転身した故・逸見政孝さんだった。「逸見さんに言われた言葉が忘れられないんですけど…」。逸見さんはフジ時代、スポーツアナや報道番組からバラエティーに畑を変えて大活躍。フリーに転身後は最大でレギュラー6本を抱える人気者だった。

 そんな逸見さんに、長野は相談を持ちかけたことがあったという。「楽屋にごあいさつに行って、“フリーで成功するにはどうしたらいいんですかね?”って相談したことがあるんです。逸見さんが私の顔をじ~っと見られて、“長野君、自分らしくだよ”とおっしゃったんですよ」。その言葉に覚悟を決めた長野は、バラエティーの仕事をすべてキャンセルして米国へ留学。帰国して報道番組のキャスターを務め、「夢が叶った瞬間でした」と話した。

 しかし、逸見さんはスキルス性胃がんに冒され、48歳の若さで死去。長野は夢叶えた姿を恩師に見せることはできなかった。「ニュースキャスターの姿を見せたかったなって思います」と、涙を浮かべながら無念を口にした。
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