元夫側 福原愛さんと長男の海外“逃避行”を懸念 家裁強制執行令でも出国止める方法なし
2023年07月28日 05:09
芸能
福原さんは21年11月、母校青森山田高系列の青森大の客員准教授に就任。今年6月7日に初講義が実現した。「私とオリンピック」をテーマに卓球と自身の人生を振り返り、学生からも好評。担当者は「また単発で講義をお願いしたいと思っていた」という。だが、江さん側の会見を受けて「福原さんには厳しい内容だった」との認識を示した。今後、法に抵触するような事態になった場合「さまざまなことを全て確認した上で判断したい」と述べるにとどまった。
日本卓球界の盛り上がりにも水を差しかねない。今月19日、世界ツアー「ワールドテーブルテニス(WTT)」の日本初開催が決定。福原さんは、日本開催のゼネラルマネジャー(GM)として機運を高める役割を担っていた。大会を運営する日本卓球連盟の担当者は「今も立場は継続中」とする一方、今回の件に関しては「ノーコメントでお願いしたい」と口が重かった。福原さんは、卓球プロリーグ「Tリーグ」の仕事もしている。
江さん側の代理人がこの日の会見で「とても心配している」と懸念したのが、福原さんが東京家裁の命令に応じないまま長男と国外へ出国してしまうこと。東京家裁が強制執行を命じたとしても「出国を禁じるような申し立ての方法がない」と指摘。「当然こちらに引き渡すべきであるという考えは強く持っている。どこの国に行こうとこちらが諦めることはない」と強調した。出国先が国際間の子供の連れ去りを防ぐハーグ条約の加盟国だった場合、非加盟の台湾に比べて、引き渡しを求めるまでの手続きにさらに時間を要するとの見方を示した。
いずれにしても福原さんが長男と共に海外へ“逃避行”となれば、事態はより複雑になる。法的責任を問われれば、公私で全てを失う可能性もある。
◇ハーグ条約 1980年にオランダのハーグ国際私法会議で採択された「国際的な子供の奪取の民事上の側面に関する条約」。国境を越えて子供が不法に連れ去られたり、不法に留め置かれた場合の子供の返還手続きや面会交流について定めている。(1)監護権の侵害を伴う(2)16歳未満の子供(3)国境を越えた移動、が適用対象。子供が元々住んでいた国と連れ去られた国それぞれがハーグ条約の締約国でなければ効力はない。2022年11月現在、世界103カ国が条約を締結。