「どうする家康」京→堺を激走?本能寺“目撃”茶屋四郎次郎・中村勘九郎にネット沸く「いだてんw」通説は
2023年07月28日 16:45
芸能
「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。
第28話は「本能寺の変」。織田信長(岡田准一)が本能寺へ入ったという報に、徳川家康(松本潤)は堺へ向かう。堺の商人たちと手を結び、家康は信長を討った後の体制も盤石に整える。しかし、そこへ突如、お市の方(北川景子)が現れる。お市から知られざる信長の思いを聞かされ、家康は戸惑う。信長を討つなら今夜しかない――。家康は一世一代の決断を迫られる。そして、迎えた夜明け。本能寺は炎に包まれ…という展開。
一晩中、悩み抜き、家康は「情けないが、決断できぬ」「ここまで、精いっぱいの用意をしてきたが、今のわしには、到底成し遂げられぬ。無謀なることで、皆を危険にさらすわけにもいかぬ。すべては、すべては我が未熟さ。すまぬ」と涙。しかし、その間、千載一遇のチャンスに、明智光秀(酒向芳)は「時は今 雨が下知る 五月かな」。首尾よく本能寺を襲撃。家康は先を越されていた。
屋敷が京・本能寺の近くにあり、家康の作戦に協力していた茶屋四郎次郎(中村勘九郎)は燃え盛る寺を目の当たりに。堺に駆けつけると、息を切らしながら家康一行に「夜明け前、軍勢押し入り、上様…信長様には、お討ち死にあそばされました」「殿、すぐお逃げなされ。殿は狙われております。明智が殿の御首級を獲れとの号令を発しました。中には殿が下手人だと思っている者たちも。明智の兵、名を上げたい浪人、褒美目当ての民百姓。四方敵だらけとおぼし召せ」と報告した。
勘九郎は2019年の大河「いだてん~東京オリムピック噺~」に主演、日本のマラソンの父・金栗四三役を熱演したとあり、SNS上には「本能寺の変の知らせを本能寺から堺まで届けた茶屋四郎次郎の走った距離を調べてみると約59km。マラソン経験者なら3時間程度で走り抜けれる距離である」「いだてんすぎるw」「流石、マラソン経験者の茶屋四郎次郎。1足せば四三だもんねw」「もしかして、茶屋四郎次郎を京から堺に走らせるためのキャスティングだったのかな?」「秘密保持と確実性を期するため、伝令を飛ばすより自分でとの判断なんだろうけど、キャスティングのせいで理由のトップが『自分で行った方が早いから』になっちゃう妙」などの声が上がった。
今作の時代考証の一人、小和田哲男氏が公式YouTubeチャンネル「戦国・小和田チャンネル」で「徳川家康が本能寺の変を知った場所」を解説。
通説によると、家康一行は6月2日早朝、京へ戻ろうと堺を出発。先発した本多忠勝が、現在の大阪府四條畷市の飯盛山付近で茶屋四郎次郎と落ち合い、本能寺の変の第一報を知ったという。今作はオリジナルの展開となった。
次回第29話は「伊賀を越えろ!」(7月30日)が放送される。秀吉VS織田信雄・家康の激闘「小牧・長久手の戦い」(天正12年、1584年)も迫る。